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僕と彼女と実弾兵器(アンティーク)

未完結が本気で悔やまれる作品

軽いノリな登場人物たちだが、それでいて内容はしっかりSFしてる。 最初はその軽いノリに驚かされるだろう。そこで合わないなと引き返す人もいるかも知れない。 でも待って欲しい。ちゃんとSFしてるから。 電脳プラグラミング技術。通称ビッショプ。 最初はドア一つ明けられなかった主人公の脳に、ビッショプを上書きするオーバーライドシステム。 サルベージ(壊れた宇宙船などの回収屋)を生業にしている赤毛のヒロインのマール。 特別なAIを搭載した小梅(主人公命名) そんなユカイな仲間たちと共に人類のルーツ「地球」を探す旅に出るという物語。 その途中で「ライジングサン」という輸送会社を立ち上げる。 そんな中で次々に仲間が加わっていく。 失敗したことがないという、なんでも屋の童貞アラン。 帝国軍にNOを言って唯一生きている男ファントム。 見た目ただの猫だけど、普通に喋って戦闘機を駆る宇宙人キャッツの皆さん。 二足歩行ロボットに乗るマフィアのベラ。そしれ彼女が率いるマフィアんコープの皆さん。 そして、そんな彼らの前に立ちふさがる、アウトローやコープ、人類共通の敵。通称ワインドとの戦闘は本当に本当に熱いです! ただ残念ながら、これから謎が次々に明らかになっていくという過程で休載という…… 好きだった作品だけに休載が本気で悔やまれる作品です。 途中まででも良い。良質だけど軽いSFが読みたい人には是非、読んでほしい作品です。

5.0
2
キノ

(ただいま、休止しています)ギーグ

一匹のゴブリンが、一人のゴブリンになる物語

 まず、この作品の素晴らしい点として、神々の凋落という文明の発達とともに発生した問題と、近年の過度なゴブリンへの憎悪的思想を織り交ぜつつ、今の社会にも通じるような物語へと昇華させているのである。  個人的に現状のゴブリンを性犯罪のメタファーとして扱う姿勢は、アメリカ社会が抱える「奇妙な果実」と映画における「白人女性ばかりを狙う怪物」を日本でも(そうとは知られずに)伝播してしまったことによるものだと考えられる。そのため、安易なそのような描写の作品は苦手であった。    しかし、この作品はそうではない。凋落し、人間の負の面を一身に背負い、世に蔓延る悪の化身となったゴブリン 。その中でもギーグはゴブリン 社会、そして自分自身について深く考えていくようになる。常識を疑い、自分と向き合う姿勢は現代人よりも遥かに人間らしい。  それから彼は、負の面しか持たなかったゴブリンのもとを離れ、人間たちと行動する中で人間の善や悪、美や醜、秩序と混沌といった矛盾する性質を知るようになる。人間は善なるものだから素晴らしいという(カルトめいた)人間至上主義ではなく、矛盾する性質を持つから素晴らしいというギーグの考えには脱帽だった。  彼が一匹のゴブリンから、一人のゴブリンになるまでを見届けたい。そう思える作品だった。

4.5
0
鯨ヶ岬勇士

壷天窖穹

井の中の蛙大海を知らず......果たして本当に蛙は海を知りたいのか?

 眠れない夜、ふとスマホに映った新作情報を見て読みはじめましたが、短いながらも共感させられる傑作でした。  外の世界を知らない雛、その世界は壺の端から端までという小さなものでした。そのような矮小な世界しか知らない雛を恥に思う人もいるかも知れません。しかし、私は雛の持つ外への恐怖、環境の変化することへの耐え難い不安感に強く共感してしまいました。  壺の外から差し込む光を、まるで天啓のように受け止めて外へ羽ばたくことを夢に見る雛も世の中にはいるのかも知れません。  ですが、その光が差し込む隙間が宇宙船の皹のように見え、そこから今までの世界が裂け、真っ暗闇の宇宙へと吸い込まれてしまうような恐怖を抱く雛もいるのです。  深夜2時ごろ、不安で眠れぬという更なる不安を抱きながら布団に横たわっていた私は、まさしく壺の外を怯える雛でした。  勢いに任せて書いたものなので、誤字脱字、理解しきれていないところがあったならば申し訳ございません。それでも自分と重ね合わせてしまわずにはいられない傑作でした。  ありがとうございます。

4.5
1
鯨ヶ岬勇士

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小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

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展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。