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(ただいま、休止しています)ギーグ

一匹のゴブリンが、一人のゴブリンになる物語

 まず、この作品の素晴らしい点として、神々の凋落という文明の発達とともに発生した問題と、近年の過度なゴブリンへの憎悪的思想を織り交ぜつつ、今の社会にも通じるような物語へと昇華させているのである。  個人的に現状のゴブリンを性犯罪のメタファーとして扱う姿勢は、アメリカ社会が抱える「奇妙な果実」と映画における「白人女性ばかりを狙う怪物」を日本でも(そうとは知られずに)伝播してしまったことによるものだと考えられる。そのため、安易なそのような描写の作品は苦手であった。    しかし、この作品はそうではない。凋落し、人間の負の面を一身に背負い、世に蔓延る悪の化身となったゴブリン 。その中でもギーグはゴブリン 社会、そして自分自身について深く考えていくようになる。常識を疑い、自分と向き合う姿勢は現代人よりも遥かに人間らしい。  それから彼は、負の面しか持たなかったゴブリンのもとを離れ、人間たちと行動する中で人間の善や悪、美や醜、秩序と混沌といった矛盾する性質を知るようになる。人間は善なるものだから素晴らしいという(カルトめいた)人間至上主義ではなく、矛盾する性質を持つから素晴らしいというギーグの考えには脱帽だった。  彼が一匹のゴブリンから、一人のゴブリンになるまでを見届けたい。そう思える作品だった。

4.5
0
鯨ヶ岬勇士

壷天窖穹

井の中の蛙大海を知らず......果たして本当に蛙は海を知りたいのか?

 眠れない夜、ふとスマホに映った新作情報を見て読みはじめましたが、短いながらも共感させられる傑作でした。  外の世界を知らない雛、その世界は壺の端から端までという小さなものでした。そのような矮小な世界しか知らない雛を恥に思う人もいるかも知れません。しかし、私は雛の持つ外への恐怖、環境の変化することへの耐え難い不安感に強く共感してしまいました。  壺の外から差し込む光を、まるで天啓のように受け止めて外へ羽ばたくことを夢に見る雛も世の中にはいるのかも知れません。  ですが、その光が差し込む隙間が宇宙船の皹のように見え、そこから今までの世界が裂け、真っ暗闇の宇宙へと吸い込まれてしまうような恐怖を抱く雛もいるのです。  深夜2時ごろ、不安で眠れぬという更なる不安を抱きながら布団に横たわっていた私は、まさしく壺の外を怯える雛でした。  勢いに任せて書いたものなので、誤字脱字、理解しきれていないところがあったならば申し訳ございません。それでも自分と重ね合わせてしまわずにはいられない傑作でした。  ありがとうございます。

4.5
1
鯨ヶ岬勇士

詰みかけ転生領主の改革(旧:詰みかけ転生領主の奮闘記)

まさに内政ものの傑作!

享年29歳の男――人生をドロップアウトするには早すぎる死だったが、気が付けば領地を持つ上級貴族の息子、ソラ・クラインセルトとして転生していた。 ――主人公の両親が統治する場所は、賄賂に横領、重税、領主軍を使っての領民拉致&奴隷化etc……。 眼前に広がるのは、豚領主(父親)によって破滅寸前まで追い込まれた“詰みかけ領地”! ソラ・クラインセルトはこの状況を巻き返せるのか!? まさかの二歳児が挑む、領地改革ファンタジー登場。 ///// なろうを昔から利用している人なら見たことがあるかもしれないこのタイトル。 二歳児が内政なんてできないだろ、なんて思ってしまって、当時は読まなかった記憶がある。 けど改めて読んでみて感動してしまった。 安心してください、二歳なのは最初だけです。 というより二歳がどうのこうのなんて気にならないぐらい物語が面白い。内政の知識ももちろんだけど、主人公が選び取った最後のエンディングの形まで含めて、すべてが綺麗にまとまっていて面白かった。まさに最高の終わり方だと思いました。

5.0
1
logging

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