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お昼寝カフェ【BAKU】へようこそ!~夢喰いバクと社畜は美少女アイドルの悪夢を見る~

孤独に寄り添い、傷んだ心を包み込む。猫科バクに誘われ、いざ夢の世界へ!

 人生にくたびれたアラサー営業マン・遠原昭博と、白い大型ネコのようなあやかし・夢見獏。リーマンとバクがバディを組んで、人気アイドル・愛沢マイの悪夢に挑んでいく――という、あやかし系の現代ファンタジーです。  主人公の昭博は、仕事に人生に疲れ果てたアラサー独身サラリーマン。ある日、ふいに見かけた『お昼寝カフェ【BAKU】』という奇妙な看板に惹かれ、店内に招き入れられます。  店長を名乗る人物は、眼鏡をかけたゆるふわおっとりな青年でした。  疲れを癒そうと一時間の利用を決め、柔らかなウォーターベッドに沈んだ昭博は、夢の中で、白く大きな青い目のネコ科っぽい何かと出会い、――。  現実と悪夢を行き来するストーリーで、昭博は夢見を手伝い、とある人気アイドル女性の悪夢に何度か潜ることになります。夢を通して彼女の本心を、過去を知り、やがては自分の過去とも向き合ってゆく。  ファンタジー要素が散りばめられてはいますが、登場人物たちどれぞれが持つ悩みは、現代人にはよくあるものです。  猫のようにマイペースな夢見さんに癒され、一筋縄ではいかない悪夢に挑む昭博さんに勇気づけられ、悩みを押し隠しながら強く生きるマイさんに共感しながら、楽しく読むことができる物語。  番外編では、あやかしたちが人間に想いを寄せるようになった経緯も描かれ、涙を誘います。  文庫本二巻分ほどの文量で完結済み。一気読みにもちょうど良いです。ぜひご一読ください。

5.0
1
眞城白歌

廃棄寸前な私は社畜メシでマリアージュを探す〜ざまぁよりうまぁを添えて〜

最高のご飯には、大切なひとの笑顔を。アラサー女子の恋愛×飯テロ日記!

 フランクでテンション高い一人称で描かれる、アラサー独身薬剤師のお仕事・日常・恋愛ドラマ。そこに美味しい「社畜メシ」の飯テロが添えられた、サクサク読める現代モノです。  お仕事に追われ、出会いの機会にも恵まれず、独身の毎日を美味しいご飯を食べることで満たそうとしている主人公・紫愛さん。ある日、人手の少ない老人ホームへ、調剤のヘルプに行かされることに。わりと理不尽な指示を聞いてガックリ落ち込む紫愛さんでしたが――。  各章ごとに物語が綺麗にまとめられており、紫愛さんの仕事上、プライベート、など、いろんな角度で人間関係を描きつつ、それぞれにご飯を食べるシーンが添えられます。出てくる人物たち皆(面白い愛称が付けられるほど)個性的で温かみのある人たちです。理不尽な上司も、何となく憎めない……?  ふわっと差し込まれていく恋愛模様は、これから本格的に発展していくでしょうか。  深夜や、お食事前に読むのはちょっと危険です。出てくるご飯は身近な物が多くって、「食べたい……」という気持ちを刺激されますよ!  美味しいお酒をお供に、ぜひ読んでみてください。

5.0
0
眞城白歌

狼将軍の生贄の花嫁

恐怖に凍えた心に、貴方への愛が咲く。不遇な令嬢と死を願う英雄の恋愛譚。

 封建制度の強い王国で政治的な思惑に振り回される令嬢と将軍の、政略結婚から始まる恋愛ストーリーです。  私生児ゆえに虐げられてきた良家の令嬢エリーゼは、婚約者の死を悼む猶予も与えられず、政略的な生贄として、残虐で野心的と名高い将軍ヴォルフリートと結婚させられることになります。  憂鬱な想いと募る恐怖を押し殺しながら将軍の家へと迎え入れられた彼女は、そこで彼の意外な一面を目にすることに――。  丁寧に心情を描きだしつつ進む物語は、読者にやるせなさともどかしさを想起させてくれます。  貴き家名を誇る人々のはけ口とされてきたエリーゼには、自分が優しく大切に扱われる価値があるとは考えられません。自分自身の価値を軽く思い、向けられる愛情を受け取ることができない彼女ですが、夫となった将軍の内面に触れることで、少しずつその考えが変化してゆきます。  ヴォルフリート将軍もまた、強すぎる罪の意識に苛まれ、正しく優しさや愛情を受け取ることができない人物です。  互いが、互いの傷に気づいたとき、その関係性は形だけの夫婦ではなくなっていくのですが、同時に二人の周りでは陰謀も蠢いています。差し向けられる悪意を乗り越えて、二人は幸せをつかめるのでしょうか。  本編は完結しており、後日談と番外編もあって、一気読みにもちょうどいいサイズです。ぜひご一読ください。

5.0
0
眞城白歌

蠱毒姫

蠱毒な姫は愛を知り、孤独から解放される

ギュンターローゲ王国第三王女のアウゲ姫は、全身から毒を放出するゆえに周囲から忌み嫌われて生きてきました。常時マスクと手袋をはめさせられ、彼女に触ることはおろか、誰かと同じ空間にいることすら許されません。そして18歳の誕生日には、魔界の王のもとへ嫁ぐことが決まっていました。 そんなある日、彼女の護衛を担当することになった騎士ヴォルフが現れることで運命は動き始めます。 命の危険があるからとヴォルフを遠ざけようとするアウゲ姫ですが、ワンコな彼はグイグイと遠慮なく彼女の懐に入っていきます。しまいにアウゲ姫も絆されていき、やがて恋が芽生え始めますが…恋をすることすら許されない彼女はその想いを閉じ込めなければなりません。彼を想いながらも魔界へ嫁がなければならない、一度でいいから触れてほしい、そんな彼女の切ない想いがヒシヒシと伝わってきました。 負けず嫌いで周囲の陰口も跳ね返してきたアウゲ姫が、自分に負けそうになるシーンには胸を打たれます。 最後は意外な展開により物語はハッピーエンドへ。報われない人生を送ってきた彼女が掴んだ幸せを、ぜひその目で見届けてください。素敵な作品です。

5.0
0
結月 花

【改訂版】乙女の海上護衛戦記

調べ上げられ丁寧に描かれたIFの世界。彼女たちの行く先は───?

【物語は】 ある一隻の『帝国』海軍所属の潜水艦が、撃沈されるまでの経緯から始まっていく。前日譚では、王国海軍側の視点で物語は進んでいくようだ。バスで首都に降り立った二人。どうやら彼らに出頭命令があったらしく、その理由について憶測している。何故ならば、”いち士官の人事手続きに際して、首都まで来るように命じるのは珍しい”ことだったから。ここで、首都の様子について語られている。会話の内容などから、戦時中であることが伺える。 (””内は引用である) 【補足:個人的に分からなくて調べた用語】 哨戒(しょうかい) 敵襲に対して見張りをして警戒すること。 緒戦(しょせん) 戦争が始まったばかりのころの戦闘。 【舞台・物語の魅力】 本編に入り物語を追っていくと、主人公が首都に呼ばれた本当の理由が明かされていく。タグを見ると架空戦記とある。ことから架空の物語なのだと推測できるが、リアルさを感じる為、現実なのか架空なのか判断しづらい。それほどまでに詳しく調べ、作品にその事が活かされていると感じた。 参考資料については、あらすじの部分に記載されている。 女性採用までの経緯について。 二人の会話から、色んな背景が見えてくる。話しの流れなどが巧く、とても論理的で理解しやすい。この物語は疑問を残さないように、丁寧に描かれていると感じた。 【彼女たちの覚悟】 指揮官の覚悟。戦争というのは人と人の殺し合いである。女性であっても戦場に出れば、負傷する可能性もあるし死に至るケースもある。無傷である保証は何処にもないのだ。そして、この戦艦に乗っている指揮官は女性。共にここまで歩んできた部下たちが、これから危険な目に合うかも知れない。そう考えた時、きっと迷いが招じるに違いない。 だが戦場では、そんな甘えた考え方は許されないのである。 そして志願した以上、そうなることも考慮しているはずなのだ。 戦争は多くの犠牲を払うものであり、得るものはないように感じた。 【この物語は何故、女性の運用する駆逐艦にスポットをあてているのか?】 この物語は、単なる戦時中の一コマではない。 何故女性の運用する駆逐艦が舞台であり、そこにスポットを当てたのか? ここが一番重要だと思われる。 女性が戦争に駆り出される理由については、誰しもなんとなく想像がつくのではないだろうか? そう、人手不足である。しかしこの物語で描かれているように、”以前から女性が戦争に駆り出されることは珍しくはなかった”とある。 つまり駆り出されるそのものではなく、”特殊な条件で集められた者”(引用)というところが重要なのではないだろうか? 【特殊な条件とは】 (ソナーに感あり   同日 一二二四時)まで読了。 この物語で一番気になったのは、特殊な条件が何を指しているのか? と、言うことである。 **この点について作者様から補足の解説をいただきました。 ”以前から女性が戦争に駆り出されることは珍しくはなかった” ★引用許可をいただいております。 ────文面引用 作中における女性の軍務はあくまで後方勤務にかぎられております。これは史実の二次大戦における、(ソ連を除いた)連合国側での様子を参考にした描写です。女性たちに軍が与える仕事は、補給関係や技術職といったあくまで補助的な業務でした。前線へおもむき、銃を手に取って戦うことは原則として認められておりません。だからこそ第101戦隊を編制するさいに、『特殊な条件を付与』して将兵を募ったと作中で言及しているわけです。(また史実をみてみると……すくなくとも20世紀前後の価値観では、こういった形でも女性が軍にくわわる事は異例とみられた節があります。たとえば作中でわずかに触れた、軍に勤務する女性にたいする偏見じみたゴシップ記事は資料でみたものを参考にしました) ────上記の補足をいただく以前の自分の解釈 指定の職業を集めたのではないかと推測した。 しかしここ(ソナーに感あり   同日 一二二四時)まで拝読して感じたのは、女性であることそのものが特殊な条件なのではないかということ。 いただいた解説により、女性が全戦に出ること自体が”異例”であったことを知りました。これが特殊なこととと感じなかったのは、自分が歴史をよく知らないことに加え、女性が戦うことを当たり前に感じていたからではないかと。ゲームや映画などのイメージから、その考えに至らなかったのだと思われる。 つまりこの物語では、もし女性のみで運用される駆逐艦があったなら。というIFの世界を描いているのだと感じた。 作中には女性であるが故の難点と、良い点が描かれている。ある一点においては、一概にこうとは言えない部分もあるが、女性ならではの気遣いや人間関係が、描かれているのではないだろうか? と感じた。 【物語の見どころ】 臨場感があり、ハラハラドキドキする物語である。全体的に丁寧に描かれているところは見どころの一つ。 そしてこの作品からは、いろんなことを考えさせられた。 人は意志の疎通ができるにも関わらず、思想や宗教の違いにより簡単に殺し合う生き物である。戦争は自分たちに害が及ぶ恐怖から、逃れるために始まるものではないのだろうか? と感じた。共存し合う道もあるにもかかわらず、人間は不安や恐怖からは逃れられないのだ。 そうやって男手の減った国で、彼女たちは何を想い志願兵となったのだろうか? 自分を守るため、家族を守るため、国を守るため。あるいは、愛する人を奪われた復讐かも知れない。しかし一度兵となってなったなら甘ったれたことを言いうことはできないし、生半可な気持ちで務まるものでもない。 彼女たちは、男性には劣るものの一人一人が誇りを持ち、任務にあたっている印象である。確かに、男性のみの艦とは雰囲気が違うように思う。 (乗ったことはないので、はっきりとは言えないが) 果たして彼女たちは、どのようにして道を切り開いていくのだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? 女性だからこその戦い方が一番の見どころだと感じました。 彼女たちの行く先を、その目で是非確かめてみてくださいね。 お奨めです。

5.0
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crazy's7

結界魔術師ロイスの憂鬱〜パーティから追放された俺。一人で生きていきたいのに、魔王と勇者に追われ、謎の美少女に振り回されています〜「指名手配されてるよ」「嘘だろ」

その出会いは、主人公と少女に予想外の未来を齎す──?!

【物語は】 主人公と思われる、ある魔術師が少女から取引きを持ちかけられるところから始まっていく。冒頭の主人公の心情から考えると、不本意な結果になってしまい困っていると感じた。そして、この状況に至ったまでの経緯に想いを巡らせるのであった。一体、彼に何があったというのだろうか? 【彼らの印象】 確かに勇者と主人公は仲が悪く、一見相性が悪いように見えるが、いい方が刺々しいのであって、互いに相手のことを想いやっているように感じた。勇者は、素直過ぎる単純な性格なのではないだろうか? すなわち、相手の意図を理解することのできないタイプの人間。いうことを全く聞いていないように見えるが、そうではないのでは? と感じた。しかし、タイトルから想像すると、この二人はどうあっても並行線なのだろうと思う。 その後、タイトルの通りパーティを追放されてしまう。この時の彼は、自尊心が傷ついているように見えた。心の何処かで、彼らに必要とされていると思っていたに違いない。自分の中の葛藤と戦いながら、彼は何とか気持ちを切り替える。そして、本来の目的へと方向転換するのである。 ここからが本当の始まりなのかもしれない。 とても面白い作品であると感じた。 【世界観・舞台の魅力】 オリジナル設定の部分が特に面白いなと感じた。 主人公は、はじめの方こそ優秀さよりも性格や個性が際立つ。しかし勇者と別れた後は、単独行動する機会がある。それは彼の能力について分かりやすい場面でもある。物語を読み進めていくと、主人公はかなり優秀な人物であることも分かってくる。 この世界では、魔法の原理が明かされておらず、呪文だけが伝えられているという設定。その中で主人公は独自に研究をし、オリジナルの魔法が使えたりする。それは、魔法の応用ということらしいが、内容が変わっている。 しかし、論理的な部分が非常に面白いのだ。 この物語は、一人称でありモノローグで進んでいく。主人公の心理が手に取るように分かるところや、戦闘描写が非常にカッコいいところも魅力である。 【新たな出会い】 主人公は、勇者のパーティから追い出されたのち、ある少女と出逢うことになる。こちらも一見相性が悪いようにも見えるのだが、似た部分を持っている為、上手くいくのではないか? と思ってしまう。タイトルには振り回されるとあるので、何か事情があって逃れられない運命とも受け取れるが、それは少し物語が先に進むと見えてくる。 【物語の見どころ】 あらすじにもある通り”これは結界術のスペシャリストと魔王の娘の逃亡劇。そして紡がれる秘密と信頼と友情の物語。”主人公が、魔王の娘と信頼や友情を築いていく部分が一番の見どころだと思う。 主人公は、確かに人との接し方は上手くはなかったが、それなりに自分は任務がこなせると思っていたはずだ。しかし、勇者と言い争いになりパーティを追い出される。元々別な目的があったとしても、やはり心の何処かでショックを受けたのではないかと、感じた。 そんな彼は単独行動が性に合っていると思っている。人づきあいは決して得意そうではない。しかし、お人よしではあるのだ。誤解を受けやすくても、今まで庇ってくれる人はいなかったのではないだろうか? そんな中、魔族の少女と出逢う。初めは世間知らず(これは環境が違うので当たり前だが)の彼女に振り回され、面倒だと感じることもあるだろう。しかし、彼女と行動を共にするうちに、別の想いが産まれていくのではないだろうか? そして、いつしか友情や絆が芽生えるのではないかと想像する。 あなたもお手に取られてみませんか? 彼らがどのようにして、友情や絆を築いて行くのか、是非その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
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crazy's7

叫ぶ家と憂鬱な殺人鬼(旧ver

すれ違いが産む恐怖。真実を知ったとき新たな展開が⁈

【物語は】 とても面白い始まり方をする。なんと変わった視点から物語は始まっていくのである。しかしこれは序章とあることからも、大事な発端と言える。何故呪いの家となったのか、その発端が描かれているのだ。発端を読み、本編を読み進めると、すれ違う”心理”とは実に面白いものだなと感じるだろう。ホラーの中にユーモアを感じる物語。一体、この先どう展開されていくのだろうか? 【主人公と家と友人】 確かにこの物語はホラーであり、サスペンスではあるのだが、前述したようにユーモアがあり笑ってしまう部分もある。しかしそれは、突飛だから面白く感じるのだと思う。笑いというのは、限度を超えた時に起きやすいからである。 つまり、想像を超えるという意味合いだ。 この物語は、家の叫びの意味を知る読み手、意味を知らない主人公たちというバランスによって、怖さと面白さが入り混じっている。これは日常でも起こりうることであり、コメディに使われている技法の一つでもあると思われる。 それはどういうことかというと、”森のくまさん”という歌に例え、考えていただくと分かりやすいだろう。くまは落とし物を届けたい一心なのに、主人公はくまに襲われると思い、逃げようとする。つまり善意と恐怖で想いが噛み合わなくなった時、それはホラーであり、すれ違い系のコメディは産まれるのではないだろうか。 このようなタイプのすれ違いがこの物語の中でも起こっている。そのため、怖いけれど笑えるという部分もあるのだ。 【世界観・舞台の魅力】 世界観設定がしっかりしていて、独創性にすぐれた作品である。 小説の設定や世界観説明は、丁寧なことに越したことはないと思うのだが、あまり丁寧過ぎても読み手の気持ちがダレるということが起きる。早く本題に入ってよ、という状況のことである。 しかし、この物語というのは丁寧に描かれているのにも関わらず、そのようなことは起きない。むしろ、どんどん話にのめり込んでいく。 それは人物の設定や世界観がしっかりしているからであると思われる。 この物語での主要人物は二人。 一人は、主人公であり呪いの分かる人物。そして幽霊の見える主人公の友人。この二人がタッグを組んで、事件に向き合っていく物語。 設定がとても変わっており、片方だけの時の状態と二人で力を合わせた時で、できることが違うように感じた。力を合わせることにより、その個々の能力(?)が活きてくるのだ。 【ミステリーもののような進み方】 事件の紐解き方が、ミステリーものと同じように論理的である。すなわち、とても分かりやすいということ。しかも一ページの文字数が、意外と多いことに気づいて驚く。あっと言う間に一ページが読めてしまうからである。とても巧い話の流れであり、展開の運びであり、飽きさせない物語だなと感じた。 【物語の見どころ】 すでに呪われていて、不運に見舞われている主人公が、更に呪いの家に呪われるところから展開されていく。 序章では、何故呪いの家となったのかがすでに明かされているスタイル。物語が進むにつれ詳しく明かされていくのである。 そしてこの家が、自分を呪った(?)目的に主人公が気づいた時、物語は新たな展開を見せていく。これはとても面白い構成である。 通常呪う方が人間の場合、話を聞くという流れになるのことが多いと思う。しかし、この物語では家というものが対象なため、自分で原因を探っていかなければならない。 物語は事件を紐解くために、更に深みを増していくのだ。その紐解かれ方は淡々としたものではなく、ドラマで再現のようなスタイル。全体的に飽きのこない物語だと感じた。 この事件を解決に導くことになる二人は個性豊か。そして主人公がとても論理的であるため、モノローグの部分が非常に分かりやすく、のめり込みやすい。 あなたもお手に取られてみませんか? 主人公は自分にかかった呪いを解くことができるのか? 何故、家は呪いの家となってしまったのか? その目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7

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