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カクヨムその他短編完結

蜘蛛の糸 死闘篇

なんで御仏とカンダタが殴りあいしてるんですか。面白いじゃないですか。作者さんの思わくに、まんまとはまっちゃったじゃないですか。野郎どもの熱いバトルいいですよね大好物です。 ノ◯タミナ枠あたりでアニメ化してくれないかな。

5.0
  • 作品更新日:2018/10/14
  • 投稿日:2021/7/11
カクヨムファンタジー完結非公開

女王の化粧師

 物語は主人公が化粧の腕を買われ、貴族の青年に請われて花街を出て、女王候補の少女に仕えるところから始まります。  最初の舞台は没落から逃れようと足掻く貴族の館、一国内の話です。その中での人間関係や女王選出戦で出会う人々との関わりを通して主人公たちは成長していきます。その結果、主人公たちが得たもの、そして主人公の手からすり抜けて行ってしまったものは……は、本編を読んでお確かめいただくとして。  けれど、序幕の最後、主人公たちが勝ち得たものの背後には、大陸全土に吹き荒れる動乱の嵐がすぐそこまで迫っています。ここからが本当の始まりです。一幕から舞台は多くの国々を巻き込んだ大きなものへと移っていきます。それとともに、魅力的な登場人物たちも当然ながら増えていきます。  読み始めたが最後引き込まれ、泣き、笑い、怒り、迷い……気付けば登場人物たちとともに激動の時代に翻弄される楽しさ。その合間に挟まれる、世界の美しさ、登場人物たちに感じ始める愛おしさ。  単純な成り上がり物語ではありません。主人公を始めとする登場人物たちは皆、人間的な弱さから間違ったり、迷ったり、互いの育ってきた環境から来る齟齬や曲げられない信念のぶつかり合いと自身の感情の間で苦しんだりもします。その過程で傷ついたり命を落としたりする者も出てきます。  そういった、美しいだけでも甘いだけでもないシビアな物語ではありますが、恋愛的なときめくシーンも、一癖も二癖もある人物たちによる自国の生き残りを背に負った政治的駆け引きシーンも、緊迫感迫力とも素晴らしく手に汗握る戦闘シーンも、是非全編通してお読みいただき、たっぷりと浸っていただきたい作品です。

5.0
  • 作品更新日:2022/5/10
  • 投稿日:2021/7/10
カクヨムファンタジー連載:1149話

万象

 白状します。最初読み始めた時は、てっきりよくある普通の退魔ものだろうと思ってました。好き要素入ってるし、ちょこっと摘まんでみるのもいいか、みたいな。  ……甘かったです。完ッッッ全に沼! でした。  すっごく続きが気になって、どこで読むの止めればいいの!? ってなってます。  霊感ゼロの泰河と神社の息子で陰陽道も使える朋樹が活躍する、『狐』。  精霊使いのルカとエクソシストのジェイドの、魔神との出会いともなる、『花の名前』。  泰河・朋樹組とルカ・ジェイド組が互いに知らず交差し、一つの事件を解決する、『伴天連』。  泰河・朋樹組+狐たちとルカ・ジェイド組+魔神たちがついに合流し、『万象』の謎と輪郭が徐々に見え始める『パライソへ』。  スマホに特化した書き方をされていること、各話の語り手となるキャラクターに合わせた言語統制が強いことから、従来の文章作法にこだわる方は、もしかすると眉をしかめられるかもしれません。  けれど大丈夫です、読み始めればそんなのは全部頭から吹き飛んでしまいます。とにかくストーリーがいい。演出が、構成が、キャラクターがいい。  多少のホラー耐性が必要なシーンもありますが、そのあたりが平気ならグイグイ引き込まれます。  とてつもなく面白く、泣き、笑い、キャラクターたちと一緒になってハラハラしたり怒ったり、感動したり……気づけばキャラクターにも作品世界にも、どっぷりはまって抜けられなくなる小説『万象』。  まずは『狐』から『パライソへ』まで、本編の一気読みをオススメします!

4.5
  • 作品更新日:2023/12/19
  • 投稿日:2021/7/10
カクヨムその他短編完結

蝉時雨に沈む

 定められたタイムリミット。蝉の羽化に例えるには、あまりにもがんじがらめな未来。  息詰まるほどの蝉時雨に浮かび上がる、一人の男と一人の女の一瞬を、よろめきの底に流れる感情を、恋や愛と呼ぶのはおそらく間違いなのだろうけれど。  その最後に、彼女が何を思い仕掛けたものか。蝉時雨に浮かされた彼へ刺した棘は、いつか彼の致命傷となり得るもので……。  息詰まるような大人たちの物語。

4.5
  • 作品更新日:2017/8/28
  • 投稿日:2021/7/16
カクヨムSF連載:37話完結

クローズド・アクアリウム

 ディストピアもの。始まりはそんな世界を舞台にした、よくあるSFのボーイミーツガールなのかと思っていた。  ……読んで痛感した。間違ってはいないけれど、間違っていた。ボーイミーツガールが発端ではあったけれど、もっと多彩で深い、抉られる物語だった。  引き込まれるけれど、正直なところ、読むのに体力も精神力も必要な物語だと思う。と、同時に、読み終わった後、ずっと忘れられない物語だとも思う。  この物語に最初に出会ったのは、もう随分と昔のことではあるのだけれど、自分が、誰の、どんな立場に同調して読むのかによって、見えるもの・味わいが随分と変わってくる。年を経て読み返すたびに、違って見えることに、驚く。  私がこの物語で何を感じ、どう思ったか、読むたびに変化していくそれら全てを書き記すことは、おそらく無理だ。あまりにも膨大で、時期によって変わり過ぎてしまう。  それでもただひとつ言えることが有るとすれば、作中誰のどんな生き方であろうと、表面に見えるものよりも、きっとずっとその人の人生は深い、とそれだけだ。 これも、なぜWebで無料で読めるのか、いまだにわけがわからない作品の一つ。

5.0
  • 作品更新日:2016/2/11
  • 投稿日:2021/7/23
カクヨムファンタジー連載:5話完結

海守の少女

海の王から海を賜わるかわりに、海を見守り、時に海を手入れする役目を負ったという昔話が残る村。 少女クロエは、ある日村長に請われ、海辺の館へ送り込まれます。 貴族の別荘のようなその館に住んでいたのは、ドーファサーシュという孤独な少年。 館へ通ううちに、クロエは海の王の息子であるドーファと徐々に心を通わせ、ついには彼と恋に落ちます。 ドーファと共に生きることを決めたクロエは、その意志を大人たちに伝え、そして……。 ラストまで読み終えて、私はうめきました。 そんなのって、ない……。 お伽話的な甘い恋物語を期待して読むと、うちのめされる物語です。

4.0
  • 作品更新日:2021/3/9
  • 投稿日:2021/8/31
カクヨムその他連載:8話完結

Shade of Beautiful(シェイド・オブ・ビューティフル)

向井くん、彼女が頭撫でられるの許してる時点でいろいろ気付こう? もう少しグイグイ行っていいと思うよ。 Append2まで読み終えた時点で、思わずツッコミました。 山有り谷有りのドラマティックな恋愛ものも楽しいのですが、こういった大人どうしのしっとりと落ち着いた恋愛ものは、安心して読み進められるおかげで繊細な機微が際立ちます。 また、なめらかなうつくしい文章で描かれる駅や町なかの情景、「見立て」もとても素敵なので、ゆっくりとひたりながら読みたくなる物語でもあります。 カフェオレやミルクティーを片手にどうぞ。

4.5
  • 作品更新日:2023/6/16
  • 投稿日:2021/9/7
カクヨムその他短編完結

電柱コネクター

不思議な電柱コネクターというアイテムをキーに語られる、やわらかくやさしい感性の初恋の物語です。 幼なじみへいつのまにか抱いてしまった恋心は、おさなく、けれども切実で、主人公少年の語る言葉は、少しファンタジックな描写と相まって、どことなく懐かしい感覚をこちらに引き起こします。 子どものころにたしかに持っていた、やさしさあふれる感性の紡ぐ物語。 心をやわらかくして、ひと時ひたっていただきたい作品です。

4.5
  • 作品更新日:2022/5/13
  • 投稿日:2022/5/22
カクヨム詩・童話・絵本短編完結非公開

ホワイトアウト

「あ、これ、引きずり込まれるやつだ!」 最初の一行を読んだだけでそう思わせられる作品が、カクヨムにはちょくちょく有るのですが。 この御作品もそんなとんでもない引力を持つ一つ。これは紙の本の匂い、紙の本の手触りだ、と一行目を目に入れた瞬間に思い、二行目に移る頃には作品世界に引き込まれていました。 いえ、引き込まれたというよりは、作品世界のホワイトアウトの中に「居た」という方が、体感としては正しい。文字を読んでいるという感覚を忘れ、その世界で確かに主人公と同じ数時間を過ごしたのです、実際にはわずか数千字の物語をたどったに過ぎないのに! 描写に全振りに近い力の入れ方をされている作品ですので、エンタメ的な波瀾万丈さはありません。ですが、一時、ここではない別の世界に連れて行かれる。そういう強度の有る物語を好まれる方に読まれて欲しい作品です。

4.5
  • 作品更新日:2022/2/9
  • 投稿日:2021/9/7
カクヨムその他短編完結

落陽

劇的な出会いではない。むしろそっけなさすら感じるほどの、なにげない出会い。けれど不思議に心に残る。そしてその出会いにより、「思い」は静かに受け継がれてゆく。 あまたの華やかな物語があり、またうもれてゆく物語がある。そういった中で、こういう物語に出会えることもまた、小説を読む醍醐味だと思う。

4.0
  • 作品更新日:2023/2/23
  • 投稿日:2023/8/13