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カクヨムファンタジー連載:60話完結

妹に召喚されたこの不条理な世界で ー白神と黒神の対立ー

 両親ともに失った二人きりの兄妹。妹思いの兄。  妹のために、卒業したらすぐに働きに出る事になっていた。  これからも妹のために頑張ろうと決心していた敬介だったが、妹の謎の言葉と共に光に包まれ……。  気が付いたら戦場だったという。  いきなり日常とかけ離れた戦いの場に投げ出された彼は、リラ王女に助けられ、そこでここは異世界である事を知るという導入で物語ははじまり、妹を探しながら神話の時代からの物語を紐解いていきます。  異世界転移物ではありますが、彼に驚異的なチート的な能力があるわけではありません。しかし彼には「過去」、いわゆる前世の物語があったという。  妹は何故、兄をこの世界に導いたのか。前世の彼の「選択」とは。  白と黒のそれぞれの神々の元での大きな戦いの中、過去の自分を知った上で敬介が見つけ出す真実はどのような世界を描き出すのか、わくわくと読み進められます。  主人公以外の登場人物それぞれにも物語があるという濃厚なハイファンタジー。ぜひ一読を!

5.0
  • 作品更新日:2021/2/28
  • 投稿日:2021/7/29
カクヨムファンタジー連載:173話完結

泉の乙女、青のロディーヌ

 綴られた文章の文字運びが個性的で、とにかく優雅です。  そしてものすごく詩的。  凄惨にも思える出来事も、悲しい出来事も、恋焦がれる情景も、全てがとにかく美しい。物語は骨太でしっかりしていて濃いというのに重くは感じず、1話1話に煌めく風景の情景が見えてしまうという。  そして色の表現がとにかく素晴らしい。描き出される風景から、その色を感じます。とにかく主人公の醸し出す”青”が綺麗。  かなりの文字数でボリュームもありますが、1話1話が描き出す場面がとにかく美しいので、物語を焦って追う事ではなく、この雰囲気に浸りながらゆっくり読み進めたい魅力があります。

5.0
  • 作品更新日:2021/1/23
  • 投稿日:2021/8/6
カクヨム恋愛完結非公開

そらを愛する人

 甘酸っぱくてちょっと切ない物語が、爽やかさが漂う文面で綴られ、夏の空と、風を感じるような、青春という言葉に相応しい雰囲気が文体から醸し出され、詩のようでもあります。  写真をきっかけに距離が縮まる二人。そして写真をきっかけに……。  読んでる自分もカメラが趣味なので、空の変化の、その一瞬を見逃したくなくて、と言う気持ちもわかってしまうので、どちらの味方もできないというもどかしさもまた、青春の1ページらしいというか。   雰囲気の良い作品でした。最後が切なくて、読後感が後を引く感じです。    青春の思い出は思い出のままで、苦い経験や淡い後悔を幻影のように微かに残すのがお好みなら本編のみ、どんな結果であっても、過去のすべてに決着と結論を付けたい人は番外編も読む感じが良いと思います。

5.0
  • 作品更新日:2021/9/28
  • 投稿日:2021/8/6
カクヨムファンタジー連載:181話完結非公開

天魔の契約

 落ちこぼれ、という表現も相応しいで出して登場する主人公ヴァン。家賃すらろくすっぽ払えないぐらい落ちぶれた貧乏学士。そんな彼は、天界でも天使になれなかった落ちこぼれだったという…。  行き詰った彼の世界が大きく変わるきっかけが”天魔の契約”。世界は大きく転換し、地獄は上に、天界は下に。そして混乱する地上界。この激動の世界が最初の数話で表現される迫力。  この契約の破棄を目指して、奮闘する彼の成長物語。  人間は欲にまみれていて、手酷い裏切りもある。そんな中でフィアナというヒロインと出会い、新たな仲間に支えられつつ、一段一段の階段を登って行く。地獄に近づくにしたがって、ヴァンもまた成長の階段を登って。  彼の力・才能はチートキャラっぽさがありながらも、まだまだ本当の意味では発展途上にあり、様々な経験を通して力を付けていくのですが、その過程が少年漫画のような熱さ。  コメディ的なエピソードがあったりと、物語には緩急も。  手に汗握るバトルシーンや、心の葛藤・後悔も感情を揺さぶってきます。  ヴァンと共に、あなたも地獄への道を冒険してみませんか。

5.0
  • 作品更新日:2021/8/15
  • 投稿日:2021/7/29
カクヨムファンタジー連載:122話完結

殴り聖女の彼女と、異世界転移の俺

 一話目タイトルの「よくある異世界転移とよくあるパーティ追放」。確かに異世界転移はWEB小説ではテンプレと言われるほど多くはあるけど……?  あれえ、私の知ってる神様との会話じゃない。いや、この会話シーンはよく知ってるんだけど、こんな神様今まで見た事ない。いや、人としては絶対知ってるあの人なんだけど!というゲシュタルト崩壊がしょっぱなに発生。  そんな怒涛のスタートを切った主人公のジョー君は、血気盛んな男子なら選びそうな戦闘系チートは選ばず、何故だが地味な空間魔法を習得。  そして移転先で突然のパーティ追放シーンに遭遇。  それが、勇者よりも(物理的に)強いプリーストのサーシャとの出会いであった……。  サーシャの方がよくある異世界転移のチート系キャラに見えるほど、彼女は規格外の強さを誇るのですが、それを鼻にかけることもないふんわり美少女。ギャップ萌え。  この世界の事がわからないジョー君に丁寧に世界を教えてくれます。  ジョー君も元の世界の経験や知識で、この世界の人達を手助けしていきますが、love comedyというよりlive comedyかな?と思うぐらい生活に役立ちそうな知識が出てきたりも。  そして地味だと思われたジョー君の空間魔法が便利過ぎる。  もし異世界転移をする機会があったら、空間魔法を選びたい。  というか、今欲しい(散らかった部屋を見ながら)。  出て来る人達がちょっと残念だけど魅力的なドタバタコメディ、時々人生を示唆させる深い言葉も出て来るこの作品。  とにかく面白いのでお薦めです!

5.0
  • 作品更新日:2021/10/19
  • 投稿日:2021/7/25
カクヨムSF連載:171話

僕はまだ「小説」を書いたことがない。

 カクヨム作家参加型、という事で、実在する作家さんが自作品登場人物の能力を駆使して戦う!という世界観。これはもうWEB小説ならではのライブ感。ネットでの交流ありきの企画作品なのですが……!  この作品ですごいのは、こういう物にありがちな”身内受け”ではないところ。お友達同士だけにわかる話だけで、きゃっきゃとしている訳ではないのです。参加者は、あくまで普通の小説の登場人物でしかない。なので、登場人物がどんな人なのか、どういう作品を書いているかなんて、一切の事前情報不要。ただそこに登場する魅力的なキャラクターでしかないのです。  むしろこの作品で、作家さんを知って行くっていうスタイルも全然あり。  あくまで、参加している作家さんの作品を知った上で読むと、二度美味しい、という感じでしょうか。「ああ、この技、あの作品出てきてたわ!」みたいな読み方が出来るというか。主人公のあの能力、いつ出て来るんだろう?なんて感じにも。  むしろ、読んでいて、この作家さんが気に入ったとか、この能力の作品がちょっと読みたくなったという感じで、実作品に触れるという順番もありだと思う。  私はこの作品がきっかけで、自分的お気に入り殿堂入りの作品と出会いました。  でもやはり、知ってる人や知ってる作品の作者さんが出て来ると、テンションが上がりますね。知人の登場回だけを読んでも楽しめる感じに仕上がっているあたり、作者の筆力たるや。世界設定もすごくよくできてる。  ネットの時代だからこそ生まれた小説!って感じです。  予想外に(失礼)面白過ぎて、この作品に出演したいって言う作家さんも、まだまだいそう。  真似して同様の企画を始める人が、出てくる可能性がある程、新ジャンルとしても成立してるけど、これと同レベルにするのはなかなか難易度が高いかも。本当によく出来てますよ。  追記。縁あって、自分も作者側として参戦しました…。

5.0
  • 作品更新日:2023/7/21
  • 投稿日:2021/7/30
カクヨムミステリー連載:4話完結

君の言葉で愛してくれよ

 「彬光の家族」を読んでから読むのがおすすめ。登場人物把握のためにもぜひに。単独ではちょっと、意味不明に感じる部分もあるかも……?  短編なのでさくっと読めますが、内容は濃いめ。ちょっと胸が苦しくなるような恋愛要素あり。今作も「彬光の家族」に続けて家族愛的なものをすごく感じます。  ”私”はあまり性格は変わっていないけども、一途さは一層強くなっている感じ。そのせいで少し、視野が狭くなっていて、それと恋人との長い付き合いの長さからの慣れ的なものが、悪い方向に噛み合ってしまった感じでしょうか。  檸檬を皮ごと噛んだような作品。  最初に苦み、次に酸味、最後に清涼な香りが残る。  読後感がとてもよく、それまでの過程はそのために存在します。  心をきゅっと動かしたい方は、ぜひ読んでみて下さい。

5.0
  • 作品更新日:2021/3/15
  • 投稿日:2021/7/30
カクヨムファンタジー連載:28話完結

鎧と女将

 映画のようだという感想を、久々にこの作品で持ちました。  ほのぼのとした導入から、クライマックスの盛り上がりまで、読み始めると止まらない見事な構成と確かな文章力、人物相関の妙。読後はまさに、映画を見終わった後の感覚。スタッフロールまで噛み締めてしまうやつです。  この作品の一番の魅力は登場人物たち。宿屋の女将メロディは16歳の少女だけど、明るい性格と元気の良さを持ち、思いやりの心と懐の深さ。年頃の女の子らしい感情がありつつも、前向きでエゴではない正義感の持ち主。自分の考えの良くない部分に気付いた時は、それにきちんと向き合って、変わっていこうとする強さも。  6歳の幼女ティアは、とにかく健気でいじらしい。仕草のひとつひとつが、本当に可愛い。  読み進めるうち、この二人の事を大好きになってしまいます。  数々の出来事に彼女達は笑い、喜び、悲しみ、そして苦しむ。その感情のふり幅を、読者も一緒に味わう事になるという。普遍的なエピソードも、そう来るか!という捻りがあり、キャラの魅力を深めます。ほのぼのとしたお話の中に散りばめられる、人間の利己主義な部分、戦争のこと、身分差、貧しさ。社会の問題が、ちくりちくりと心を刺してきて、読後に心に残る要素が多いです。  ファンタジーなのに、熱いロボバトルまで繰り広げられるので、そちらの方面がお好きな方もぜひ、一読をおすすめしたいです。    一章は一気読みするといいかもしれません…!

5.0
  • 作品更新日:2021/1/21
  • 投稿日:2021/7/25
カクヨム恋愛連載:51話完結

海の王と風の娘

 恋愛ジャンルだったので、もっと軽い感じなのかと思いきや、重い運命を背負った娘と、雄々しい海の男のロマンスが、重厚な世界設定の上で踊ります。  何故そのような旅立ちが必要なのかという謎と、ユーリがジェイクを選んだ理由、精霊のリィンはどうしてこんな事を?アレクシスとユーリの関係は?という、適度な謎が散らばっていて、本筋を追いながら、過去の出来事が混乱なく表現され、濃厚な物語作品として成立しています。    気づけば個々のキャラクターの魅力の虜。ちょっとしたやり取りも、適度な距離感が合って、恋敵であってもドロドロせずに、戦友的な間柄ともいえる絶妙さで協力していく様子は、心地よい程です。  嵐のシーンは頬に当たる雨の感触、波のうねり、雷鳴の轟音さえも聞こえてきそうで、平穏な航海との緩急差も素晴らしいです。  読後感もよく、読んでいて苦しいシーンもないため、何度も再読できそう。

5.0
  • 作品更新日:2022/5/14
  • 投稿日:2021/8/2
カクヨムミステリー連載:358話

冬野つぐみのオモイカタ

 衝撃のシーンからスタートするこの物語。  二話目からは、冒頭シーンに至るまでの時間の出来事が語られて行く。現在から過去にいったん戻って話は進行し、気づけば冒頭シーンを追い越している、という構成。その後はリアルタイム進行。  じりじりじわじわと、日常に非日常が忍び寄る。ミステリーというより、サスペンスと言う方がしっくりくるイメージ。  異能者が絡む事件。しかし主人公は異能は持たず、巻き込まれた形。異能者も、それを使えば何でもできるという訳ではなく、人よりできる事が多い、ちょっと便利程度のもので、それを使っての派手なアクションはない感じです。  勘がよく、観察眼と推理力のある主人公と、周囲とのやり取りはテンポが良く、小気味良い。  主人公が明るい性格のため、作中の暗い雰囲気は相殺されていますが、内容としては残酷な要素も。スプラッタの方向性ではないですが、薄気味が悪いと感じる不安さ…若干のホラーっぽい空気がありますので、苦手な方は要注意。一話目が大丈夫なら、その後も大丈夫だと思います。  丁寧に描かれるじっくり進行。  一人称で、ひとつのシーンをそれぞれの視点から見せてくれたりと、登場人物の人柄に触れる機会がとても多く、それぞれの過去の経験や思い等も深く知りながら物語を読み込んでいけます。

5.0
  • 作品更新日:2024/5/1
  • 投稿日:2021/7/31