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作:染島ユースケ

境界線はファインダーの向こう

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未評価

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最終更新:2020/6/6

作品紹介

ファインダー越しに見つけた、 並行世界(パラレルワールド)との境界線。 決して触れない世界の向こう側に、 あなたはいました。 恋とカメラとパラレルワールドの物語、開幕。 2020/6/6 完結

恋愛青春スクールラブ部活写真カメラ

評価・レビュー

恋愛というより青春がメインかな

SFチックな青春ストーリー 当然恋愛もありますが、多分汲み取るべきものの一部でしかないかもしれない(※あくまでも私の主観です) 主人公は高校二年生の千波ちゃん、親友がいて片思いしてて写真が大好きな、まあ普通の女子高校生。 親友のサエちゃんに乗せられて写真部を立ち上げたところから物語が始まるわけですが、なぜSFチックかは「平行世界」がキーワードになる点でしょう。 平行世界とくれば冒険活劇か謎解き要素を連想するでしょうが、本作はあくまで「青春」がメインになります。 まだ未成年の心も体も柔らかい少年少女の話です。 一人称で綴られてますが、一人称というのは文章を軽く読ませて、なおかつ視点を常に一カ所に固定する必要がある。「私」が見聞きし思うこと以外は記載してはいけないという絶対条件が付与されています。 本作は(当たり前ですが)冒頭から完結まで千波の心情をベースに進みます。 千波がファインダー越しに見た「大山くん」 千波がカメラにハマるキッカケとなった「姉」との回想 この二つが軸かな。 詳細書くとネタバレになるので省きますが、本作は場面ごとに「過去(回想)」と「現在」が交互に記載されています。冒頭部分ではぶつ切り感があるのでとっつきにくいと感じるかもしれませんが、中盤あたりから納得出来ます。 千波がファインダー越しに出会う相手は「平行世界」にいる片思いの相手。 現実では告白することも出来ずにじれじれしていたのに、ファインダー越しに一気に距離が縮まるんですよ。 そこに絡む千波の「姉」の話。 山谷が激しいストーリーではありませんが、千波の心情が丁寧に書かれているので年の近い人なら共感するか、じれったいと思うでしょう。年が上の層ならエールを送りたくなる。 「姉」が謎解き要素にもなっています。 主人公:千波が健気な女の子であるのがポイントだと感じました。 二度と会えないと思っていた人に束の間でも邂逅出来たら…… そう思う人は多いでしょう。いざそうなった時、ちゃんと言葉にして伝えることが出来るのか? そんな事を考えるストーリーでした。

5.0

海乃 眞