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作:萩原 優

イリッシュ大戦車戦・改 ~王立空軍物語外伝~

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最終更新:2022/12/2

作品紹介

 誇りを取り上げられた青年と、安息の地を追われた女性。2人は共に戦う。自分自身を取り返すために……。  竜神の寵愛を受けし世界「ライズ」は、ある日突然に異世界「地球」と”門”で繋がれた。世界の壁を越えた交流と貿易は、ライズ世界に多くの富をもたらす。  しかし魔法技術の対価として地球からもたらされたのは、進んだ医学や科学技術だけではなかった。  ライズの列強諸国はそれぞれが地球の大国と結びつき、彼らが生み出した戦車や飛行機を導入し、軍拡を開始する。  力は不信感を生み、やがて最初の銃弾は放たれた。  クロア公国で起こった泥沼の内戦もまた、ライズ世界を二分する動乱のひとつだった。   物量に勝る帝国派に対し、敗色濃厚な大公派は若き将軍を抜擢する。彼の名はアルフォンソ・アッパティーニ。  「何をしても怒らない男」と嘲笑され、日陰者に甘んじてきた優男だった。  多くの者が彼を侮り、軟弱者に自らの命運を委ねるしかない大公派の運命を嘆いた。  だが、赤毛の将軍には窮状を覆す強い意志があった。  彼が参謀長として指名したのは、舌禍事件でドイツ陸軍を放逐されたヴェロニカ・フォン・タンネンベルク。彼女の作戦こそが祖国を救うと信じて……。  そんなあぶれ者と問題児のコンビが挑むは、勇将ジョージ・パットン。  祖国アメリカが支援する帝国派の勝利をかけて、歴戦の指揮官は2人に牙を剥く。 「好きにやって良いと言うなら、せいぜい派手にやらせてもらうわ」  強敵を前に不敵に笑うヴェロニカは、必勝の策を打ち出す。それはライズに収まらず、地球諸国すら巻き込んだ大作戦だった。  降臨暦942年、ライズ史で名将として語り継がれることになる両者が、初めて相まみえた「イリッシュの戦い」の記録である。 ※過去作『イリッシュ大戦車戦 ~王立空軍物語外伝~』を再構成・大幅加筆した作品です。 ※カクヨム様でも掲載しています。 ※『王立空軍物語』シリーズの設定や一部メカニックは、ホームページにて解説しています。 https://jyushitai.com/

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