いずれ無敗の魔道殺し
最終更新:2022/4/9
作品紹介
とある日、世界は二つになった。 魔術師と人類の相剋した間柄がとうとう、自閉の一大決心を遂げたのだ。ともすれば、魔術世界に致命的な外敵は一つに定まった。 魔術師のみに狙いを絞って捕食を繰り返す、既存の生物骨格を模った怪物〝マギア〟である。 日を跨ぐことなく数を揃えるマギアに魔術師は悪戦苦闘を呈され、ついには五つの都市をロザリオ状に覆い囲う大楯を建造。マギアが倦厭する磁場を放つ大楯により、一般民衆は取ってつけた平穏をもたらされた。 それでもやはり、マギアの侵攻は抑えを見せず。しかしながら、魔術師の反旗もまた抑えた領土のみには飽いていた。 そんな複雑怪奇さをかもす時代に、幼心に誓った時代錯誤の理想を懐く一七歳の魔術師が奔走する。 「ただ、後ほんの少し世界が平和だったなら……」 魔術師は真摯に呟いて、今日も今日とてマギアを散らす。これは諦めの悪い少年の、傷ましくも晴々しい英雄譚。その、ほんの一節。 ※九章プロット作成中 ※三章改稿予定
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