勇者様、うちの壺は割れますか！？　～壺職人になった天才最強少年は勇者を嘲笑う～

　勇者様は壺を割る。勇者保護法のせいで、俺たち一般人は文句を言うこともできない……でも、人の家に侵入して器物破損を繰り返す勇者がどうしても許せなくて、俺はこう思った。 「そうだ、壺職人になって勇者でも割れない壺を作ろう！」 　そのために、俺は苦しい修行を始めた。壺が割れなくてムキになるであろう勇者を嘲笑いたい一心で、魔法を極めた。剣術も極めた。こうして、満を持して力を手に入れた俺は――最強の壺職人になった。 　素材を集めるために凶悪なモンスターを狩り、壺作成に必要なアイテムを採集しに到達困難な秘境を巡り、耐久テストのために伝説のハンマーがほしくて所持者の魔王もヤった。全ては、勇者にも割れない壺を作るために！ ／／完結しました！。