彩詠譚
最終更新:2024/1/9
作品紹介
かつてこの地には神秘のわざをもって栄えた”最初の人々”がいた。彼らが歴史から消え、遺された神秘をただ《王の力》としてのみ受け継いだワシュアール王国で、一人の少年が新王候補として選ばれた時、神秘は解き明かされ、彩詠術――色と音を詞で結び、世界の理より力を引き出す術――の歴史が動き出す(『金枝を折りて』) 約五十年後、地方の小さな村にも変化の波が押し寄せ、征服者としてやってきた王国の導師と、村の神殿を守る祭司は共存の道を模索する(『夜明けの歌、日没の祈り』) そして遙かな時の後。彩詠術によって死を乗り越えたかつての女王とその夫が、王国の滅亡を見届け新たな地へ人々を導き、永きにわたる歴史の結びを語る(『久遠の振り子』)
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