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@オノログ
作:ぬかてぃ、
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最終更新:2022/5/31
彼女は唐突に打ち明けた。 その告白は僕を打ちのめすには十分すぎたのだ。 「私、あの子が好きなの」
もし女の子の友人が他の女の子を好きと言ったなら、どのように反応すべきでしょうか。 今の時代、同性を好きになることは性の多様性としてそれなりに確立しているように見受けられます。それぞれの「個」を認め受け入れるのは、そう難しいことではないのかもしれません。 こういったことは本来、他人がどうこう言うべき問題ではないのですが、「レズビアン」と呼ばれることへの抵抗感はわかる気がします。フィクションの「百合作品」と現実世界には隔たりがあります。 話を戻します。 誰かを好きと言ったその子に対して、主人公は密かに想いを寄せている。そして恋を成就させる為に協力を乞われている。それはとても残酷な現実です。 これは性別がどうのということではなく、気持ちの問題であり主人公は非常につらい立場に置かれています。 主人公の抱く葛藤が丁寧に描写されており、今からでも本心を言ってしまえば良いのにと、他人事ながら応援したくなりました。 このあと主人公たちの関係性がどうなっていくのか、非常に続きを読みたくなる作品です。
想田スイ
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