知識だけの無能だと追放された大賢者。転生して『世界最強の天才』になる ~婚約破棄された妹を救わなければ破滅する俺が、【鑑定】と【召喚】の魔術で領地を発展させ、妹を捨てた王子を後悔させてやります!~
最終更新:2022/8/25
作品紹介
辺境で暮らすリグゼは、低ランクの魔術なら無制限にコピーできる【鑑定】の力と魔術知識のおかげで『零の大賢者』の称号を手にしていた。 しかし彼自身には魔力がないため、コピーした魔術を自分では使用できない課題があった。そんな彼を周囲の者たちは『知識だけの無能』だと馬鹿にしていた。 だが、そんな彼に転機が訪れる。友人から王宮魔術師に推薦されたのだ。友人のためにと推薦に応じたリグゼが王宮へ向かうと、そこは修羅場と化していた。 「貴様との婚約を破棄する!」 王子がそう宣言し、邪魔になった婚約者のアリアを剣で突き刺す。驚くリグゼに王子は計画を暴露する。採用した本当の狙いは、アリア殺しの実行犯として仕立て上げるためであった。 「知識だけの無能は私の配下に必要ない。消えてくれ」 口封じのために殺されそうになるリグゼ。そんな彼を救ったのは、僅かに息のあったアリアだった。 彼女は時間を自由に操作することができた。非情な現実をやり直すために、時間を逆行させる転生の光を放つ。 光に巻き込まれたリグゼも、過去の世界へと転生してしまう。しかもアリアの義理の兄として生まれ変わったのである。 才気に満ちた肉体は長年憧れてきた魔力を保持していた。さらに【召喚】の力を手に入れた彼は、前世の【鑑定】の力と魔術知識を組み合わせることで、転生後の世界でも才覚を発揮していく。 特に公爵家の嫡男として、辺境の領主となってからは、【召喚】と【鑑定】の魔術で領地改革で才覚を発揮していく。 だが彼は名声に興味がなかった。スローライフに憧れ、魔術研究に没頭したい彼は、成果を妹に譲ることで実力を隠そうとするが、完全に隠し切ることはできず、リグゼの実力を知る者は彼を『世界最強の天才』だと評価するのだった。 本物語は領地を発展させることで力を蓄え、妹を婚約破棄した王子を後悔させてやる――ハッピーエンドの物語である。
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