新しい主はどうやら呪われているようです
最終更新:2022/8/9
作品紹介
王宮に勤めるエリート文官の家で住み込み家政婦をすることになったロミだったが、就職初日にとんでもないものに出くわした。 赤黒い色で「ゆるさない」と記された紙切れ。 全身黒ずくめの主・クロムは気にする様子もなく、文字の書き間違いを指摘する始末。 「もしかして呪術だと思っているのかい? 僕は健康そのものだよ。それにほら、綺麗なタトゥーだろう?」 証拠とばかりに素肌を晒したクロムの身体には、ぐるりと纏わりつくように絡む黒い蔦模様が。 おまけに主人の傍にいるカラスは人間の言葉を喋るときたものだ。 どこからどうみてもヤバそうな案件だが、借金返済のためにはこの高額仕事、投げ出すわけにはいかないでしょう。 くちから先に生まれたような使用人ロミは、天然ボケも甚だしい主のために、カラスと共に呪いに立ち向かうのであった。 おもに、給与のために。
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