決着は卒業パーティーで……(どうか俺の心を読んでくれ!)
最終更新:2022/12/29
作品紹介
「俺と踊ってくれませんか?」 卒業パーティーの席で、ラッシュフォードはとあるご令嬢に片手を差し出した。 それを見た周りの者達はギョッとした。 何故なら学園に在学中、ずっと彼は幼なじみのそのご令嬢を嫌って、冷たくあしらっていたからだ。しかも隣国からの美人の留学生と付き合っていたではないか! いつ別れ話を言い出すのかと同級生達は思っていたのだ。 それなのに今更どうして? 当然彼女も眉間にシワを寄せ、 「嫌がらせですか?」 と尋ねた。すると、ラッシュフォードは驚いた顔をしてこう言った。 「そんな訳ないだろう。いつものように俺の心を読んでくれ!」 しかし彼女は心の中で呟いた。 『無理です! 貴方への思いは遮断しました……』 ✳ 地震や水害の話が出てきますので、苦手な方はお避けください。
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