好きな人の婚約が決まりました。好きな人にキスをされました。
最終更新:2023/3/25
作品紹介
わたしの好きな人には婚約者が居る。けれど、婚約者ができたばかりの好きな人にキスをされてしまった――――そんな場面からはじまる3組の恋模様をオムニバス形式で描きます。 【男爵令嬢メリンダの場合】 王宮で侍女として働くメリンダは、王太子ステファンのことを密かに恋い慕っていた。けれど、彼女の恋が叶うはずもなく、ステファンは妃に相応しい女性――――公爵令嬢リズベットとの婚約が決まってしまう。 失恋の痛みに苦しむメリンダ。そんなメリンダにステファンがいきなりキスをしてきた。 「僕はメリンダが好きなんだ」 愛しい人からの突然の告白――――けれど、彼には婚約者がいる。第一、自分はステファンに見合わない。 (嬉しい。だけど、彼の想いに応えてはいけない) そんなふうに思いつつも、メリンダは禁断の恋に溺れていき――――? 【伯爵家執事レヴィの場合】 伯爵家の執事として働くレヴィ。彼は伯爵家の令嬢、アリスのことをとても大切に思っていた。 そんな中、アリスは資産家であるアンゼルジャン侯爵との結婚が決定。祝福の言葉を述べるレヴィ。そんな彼に、アリスがいきなりキスをしてきた。 「私、結婚なんてしたくない! レヴィのことが好きなの!」 愛しい人からの愛の告白。しかし、二人の間には超えられない身分の差がある――――レヴィはアリスの想いに応えてやることができない。 なんとか結婚を了承させ、レヴィは嫁ぎゆくアリスを見送る。 けれど、それから数ヶ月後、久々に会ったアリスは見るも無惨にやつれていて――――? 【伯爵家侍女メアリーの場合】 侍女のメアリーと伯爵令息ジェラルドは、生まれた頃から一緒に育ってきた。メアリーは密かにジェラルドを想いつつ、叶わぬ恋だからと諦めていた。 そんな中、ジェラルドに侯爵令嬢アリティアとの縁談が持ち上がる。落ち込むメアリーに、ジェラルドがいきなりキスをしてきて――――? 「身分の差が何だって言うんだ! 俺は絶対、お前と一緒になりたい!」 ※各章3万字程度の中編です。全体で見ると、10万字程度の長編となります。 ※このお話は、ベリーズカフェ様、アルファポリス様にも掲載しています。
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