追放したことは謝るから戻ってきてくれと言われても
最終更新:2023/4/17
作品紹介
「追い出したことは謝る! お願いだから戻ってきてくれ!」 「お断りします」 かつての仲間が頭を下げる。拒絶するのはこれで何度目だろう。 私を役立たずと罵ってパーティから追放した男ヴィンセントは、一体どんな用があるのか、しつこく私を見つけ出しては謝罪を繰り返す。意味なんてないのに。 「俺にはお前の力が必要なんだ!」 必要ないから追い出したんだろうに。 「頼む!」 「お断りします」 私は今の人生で満足しているし、過去は過去だ。もう怒ってないし、気にしてない。でも、それはそれだ。謝罪するには遅すぎる。無理だ。今更『戻って来い』と言われても、もう遅い。
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