君は私のことをよくわかっているね
最終更新:2023/7/7
作品紹介
後宮の管理人である桜華は、皇帝・龍晴に叶わぬ恋をしていた。龍晴にあてがう妃を選びながら「自分ではダメなのだろうか?」と思い悩む日々。けれど龍晴は「桜華を愛している」と言いながら、決して彼女を妃にすることはなかった。 「桜華は私のことをよくわかっているね」 龍晴にそう言われるたび、桜華の心はひどく傷ついていく。 (わたくしには龍晴様のことがわからない。龍晴様も、わたくしのことをわかっていない) 妃たちへの嫉妬心にズタズタの自尊心。 思い詰めた彼女はある日、深夜、宮殿を抜け出した先で天龍という美しい男性と出会う。 「ようやく君を迎えに来れた」 天龍は桜華を抱きしめ愛をささやく。なんでも、彼と桜華は前世で夫婦だったというのだ。 戸惑いつつも、龍晴からは決して得られなかった類の愛情に、桜華の心は満たされていく。 そんななか、龍晴の態度がこれまでと変わりはじめ――? ※4万字未満の短期集中・中編連載作品です。 ※この作品はアルファポリス様でも公開しています。
評価・レビュー
まだレビューはありません。