鉄条網のシンシナー

貴族の使用人として扱き使われる少年セクト。 忌み嫌う館の家族に反感を抱きながらも、母親や他使用人と共に毎日を送っていた彼。夢を見る間さえ与えられない少年は、そうして今日も労働に従事する。 こんな生活がこれからも続いていくのだろうか....。人生への諦めを秘めながらも、いつも通りに仕事をこなしていたその日、セクトはついに主人を殴ってしまった！！ そうして彼は独り、世界に投げ出された。 だが母親との再会を誓って飛び出した少年にこの世界は優しくなかった。 大人たちの策謀、周辺国の戦争、軍部闘争、魔人の出現。数々の困難に翻弄されながらも、少年はただ一つの理想の為に歩む。 これは太古から続く、悲しみと愛、憎しみと因縁を描いた壮大な物語。 故に、この物語の主人公はこの世界そのものと言えるかもしれない。 剣を握る意味、誰かの傍にいる理由。 それらが歯車となって物語を紡ぎ出し....。 壮絶且つ愛情深いダークファンタジーが今、始まる！ 【第一章　デウス・エクス・マキナ篇】完結いたしました。 【第二章　アレテイア学院篇】完結いたしました。 【最終章　雪月花のシンシナー篇】投稿中です。 ＊この物語は３章構成の予定 ＊１人称と３人称の構成で３人称が多め。１人称はちょくちょく出る ＊本格ダークファンタジーです