前世の恋は、終わりを迎えたはずだった。
最終更新:2023/8/11
作品紹介
私は前世、恋人であった“彼”に全てを押し付けて呆気なく命を手放した……。 クレア・オルコットには、前世王女として生きた記憶がある。そしてその前世で突然死を迎えたことにより、後の世が混乱を極めたことを今世で知った。 「私が、幸せになって良いはずなどない」 今世では、地味に目立たずひっそりと生きていく。 そう決めて生きていたクレアだったが、ある日王太子の婚約者を決めるため登城せよという御触れが国中に出される。 気乗りしないまま向かった城で、婚約者を選抜する試験に合格してしまったクレアの目の前に現れたのはなんと、前世の恋人であり護衛騎士のハロルドだった。 ハロルドもまた、見た目をそのままに今世で王太子として生きているのだ。 幸い前世の記憶が彼にはないことを悟ったクレアは、関わり合いにならないようにしようと、その場で断りを入れたのだが…。 「僕には君が必要だ。君しか考えられない。どうか、僕の婚約者になって欲しい」 記憶がないはずの王太子の執着が止まらない!? 「私は貴方に相応しくないのに……」 これは、前世王女と騎士で恋人同士だった二人が、今世伯爵令嬢と王太子となって巡り合う、身分逆転やり直し物語。 全35話、8/11に完結予定です。 *タイトルを変更させていただきました。 旧タイトル→ 「この出会いは運命だ」と求婚してきた王子様が前世の恋人だった件。※ただし殿下は、綺麗さっぱりお忘れのようです。
評価・レビュー
まだレビューはありません。