婚約者がタイムスリップしたというので
最終更新:2020/5/8
作品紹介
リリアはバルドー侯爵の一人娘だ。 婚約者は、公爵家跡取りであるジル・ガレル。 リリアとジルは、リリアが産まれた時から婚約関係にある。 つまり、完全な政略結婚なのだ。 二人は約十五年間共にありながらも、冷たい関係が続いていた。 それは偏にリリアが愛を理解出来ない質である事、そしてジルが他人を遠ざける利己主義な事が原因であるらしかった。 それでも両家の橋渡しの為にそのまま結婚してしまうのだとリリアは疑っていなかった。 そんなある日、血相を変えたジルがリリアの元へ訪れて、 「タイムスリップした」 と、宣った。 冷淡な筈の婚約者ジルは人が変わった様にリリアに好意的になり、リリアに告げる。 「君は、十年後に自殺する」 冗談じゃない! 思わずジルを花瓶で殴りつけ昏倒させてしまった。 リリアは本当にジルがタイムスリップしたのか訝しみながらも、互いの心を通わせていく。 【注意!】 ※暴力的なシーンや流血シーンがあります!
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