11人目の側妃

リリーはアドリアーノ王国国王の11番目の側妃。誘拐まがいの状態で嫁いで3年。愛の無い結婚生活を鬱々と過ごしていた。だが突然の陛下の崩御により事態は一変し、今度はほぼ初対面の王子から「妻にする」と宣言されてしまう。何事にも完璧、笑顔が素敵な王子は、リリーの前だけ傲慢で意地悪な王子に変身する。翻弄されるリリーだったが、徐々に彼の不器用な優しさが見えてきて……。夢を諦めないリリーと一途な王子が恋をするお話。 ※感想をいただいた方々からのアドバイスを受け、小説タイトル及び本文中の「側妻」という単語を「側妃」へ修正いたしました。