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@オノログ
作:采岡志苑
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最終更新:2020/1/10
陸が沈んでいき、海が広がる世界でキャラベルは船を走らせていた。ある日、たまたま岩の側で停まったキャラベルは信じられない光景を目にするー
地表の大半が海に覆われた世界で、声をなくした男が人魚と出会うお話。 世界観というか、舞台設定がたまりません。どこまでも続く大海原という幻想的な光景に、陸地の大半が沈んでいる(暮らせる土地がほとんどない)という終末感。そんな中、声をなくした男がひとり、あちこち追い出されたりしながらも海を行く、という、もうこの絵面からして強いです。 序盤からしてこの状態なので、物語が本格的に動き出す中盤、人魚と出会って以降はもはや言うまでもなく。 一番好きなのは結びの部分、この物語の帰着点です。ネタバレになるので触れませんが、とても美しい終わり方でした。本当に〝幻想的〟という意味でファンタジーしている作品だったと思います。
和田島イサキ
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