もしも異世界の魔王様がクラウゼヴィッツの『戦争論』を読んだら
最終更新:2019/10/4
作品紹介
魔物の帝国インダリアは、長らく人類との争いを続けていた。そんな中、今亡き先代魔王に代わって新魔王に就任した一人娘のエレナードは、退屈な日々を送っていた。 戦争って言っても、どこで何が起きているの? 箱入り娘のエレナードは、部下達の気遣いにより外界の情報を殆ど知らされず、人類との戦争は遠い地の出来事でしかなかった。 そんなある日、魔術師のエニセイがエレナードに一冊の書物を差し出す。 「これは異世界より転移させた書物を解読したものです」 そう告げたエニセイが取り出したのは、地球(アース)と呼ばれる異世界の軍人クラウゼヴィッツが記した『戦争論』と表される書物だった。 暇を持て余すエレナードは、『戦争論』を始めとした様々な書物を読みふけり、戦争のなんたるかを理解する。同時に、魔王軍が窮地に陥っていることを始めて理解した。 地球(アース)で培われた軍事知識を得て天才軍師となった魔王エレナードは、いかなる軍略を用いて人類に対抗するのか? いかにして魔物達の生存圏を確保するのか? 戦争と平和の本質をコミカルに描いた本格軍略作品がここに開幕! ※第9回ネット小説大賞二次選考落ちでした。
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