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作:桃巴

籠の姫

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最終更新:2017/4/21

作品紹介

大国の争いが小国クツナに飛び火した。 「さあ、始めよう! 惑いの森を進め! 姫を拐った国が勝国であるぞ!」 惑いの森をいち早く進み、姫を拐った国が勝国となる。そんな馬鹿げた競い合いを小国クツナは受け入れるしかなかった。 クツナの姫サラは、惑いの森を抜けた塔にたった独りで残る。塔は『籠の塔』。王は南国一の歌声を持つサラを小鳥に見立て、 「籠の中には、南国一のさえずりが入っています。欲しい者には差し上げましょう。大陸一の嗜好品です。最強な王子方、是非見せてください、惑わぬ姿を。あの籠の塔を登る勇気を」 と宣言した。 王が築いた塔は、石造りの土台の上に竹を編んだ大きな部屋が載っている。鳥籠のようなその部屋に、王の娘サラ姫が入った。そうして王は、小鳥を奪い合うため競う大国を皮肉ったのだ。 競い合いの末サラは北方暴君の国に拐われていく。だが、物語はここから始まるのだ。惑いの森をいち早く抜けた青の王子と、塔をいち早く登った赤の王子がサラを助けに奔走する。サラは青い空を目指して挑む。暴君の檻に入れられたさえずりは、誰が手に救い出されるのか。物語は語られる…… さえずりは天の歌声と称され、奇跡の物語と語られるまでに。 全42話執筆済 誤字脱字をチェックしながら毎日更新予定です。 エブリスタにも載せています。

R15残酷な描写あり王子恋愛ファンタジー

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