サムライー日本海兵隊史(第8部)(第二次世界大戦前夜)
最終更新:2017/6/23
作品紹介
1937年5月1日、来年のフランスワールドカップを前にし、1940年の東京オリンピックの開会式等に使われる国立競技場の仮落成式典の一環として、日本対フランスの親善試合が行われた。 土方歳一中佐は、その試合を観戦した後、先輩にあたる石川信吾大佐と呑むことにした。 一応、日本自体は平和とはいえ、スペイン内戦を始めとし、世界が少しずつ不穏になっているようで、土方中佐としては、どうも落ち着かない気分で、石川大佐と呑むことになった。 だが、神ならぬ身である以上、この時の土方中佐をはじめ、観客から選手たちの誰一人知る由もなかったが、1938年のワールドカップ優勝候補筆頭と言われた日本代表は、フランスに赴くことはなく、また、1940年の東京オリンピックに至っては開催すらされなかった。 1937年7月の中国内戦の再開、そして、1939年9月、第二次世界大戦勃発。 二度目の世界大戦は、いつの間にか忍び寄ろうとしていた。
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