魔動機兵の神職人～こだわりすぎて軍をクビになったら調子の落ちたエースが追いかけてきたので、反帝国派で無双します～

帝国軍の工房で『巨人兵』を作る職人として働いているハンスは、ある日親方にクビを言い渡された。 理由は細部にこだわりすぎるせいで、製造に時間がかかる上に半壊した機体からパーツ取りができなくなってしまうから。 そのためコストカットの標的にされてしまったのだ。 宿舎を追い出されたハンスは老女を助けた縁で、とある町工房で働くこととなる。 だがその町工房は、裏で反帝国派のレジスタンスが操る巨人兵の整備を行っていた。 彼らにその技術を乞われたハンスは、軍が打ち捨てていったスクラップの山から次々と神機を作り出し、新しい環境での地位を固めていくこととなる。 一方その頃。 機体の性能が低下したと気付いた帝国軍のエースパイロットは、いつも自分の個性に合わせて神調整してくれていた職人が軍から追い出されていたことを知る。 日頃から自分の存在に葛藤を抱いていた彼女は、脱走を決意したのだが――。 これは一介のエンジニアが、ただのエンジニアのまま全てを変えてゆく話。