母は傾国の悪女でしたが、わたしは平凡な幸せを、掴みたいのです
最終更新:2023/1/25
作品紹介
かつて、傾国の悪女と呼ばれた女性がいた。名を藤原薬子という。時の親王に妃として、薬子の長女が迎えられたのだが、親王は長女の付き添いでやってきた、薬子を寵愛する。のちに親王が平城天皇となり、平城天皇の弟の、嵯峨天皇と争いを起こした際、薬子は服毒自殺をしたという。 では、本来の妃であった、薬子の長女はどうしたのだろう。母と一緒に服毒したのだろうか。 薬子の長女、名は聖良(ひよし)。彼女は母の死を見届けたあと、時空間を越えて、別の世界へと生まれ変わっていったのである。ただただ、つつましく平凡な幸せを求めて。
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