魔法使いと杖屋さん
最終更新:2020/10/18
作品紹介
魔法使いの必需品『杖』を売る職業、杖屋を営むアイリス。彼女は、ある日、店の前に一人の少年が倒れているのを発見する。 倒れていたのは、暴走した魔物に村を襲われ、両親を亡くし、全てを失った少年ローレル。そんな彼が持っていたのは、両親からもらった『形見の杖』だけだった。 二人は共同生活を始めるが、やがてローレルは『形見の杖』をアイリスに売り、王都へと旅立つ。 しかし、この『形見の杖』は、何の魔力もない『ただの木の棒』だった。 月日が流れ、アイリスの杖屋に訪れた馴染みの客から、『伝説の杖』の話を聞かされる。その話にアイリスは、なぜか心がざわめいた。 ローレルに『形見の杖』を返さなければならない。アイリスはそんな思いから、『ただの木の棒』を片手に旅に出る。 ――だが、この時、大自然災害『ドラゴン』が目覚めているのではないか、との噂が流れていた。 二人の『魔法の杖』をめぐる冒険の物語が、ここに幕を開ける。
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