幻想ニライカナイ ―海上の道―
最終更新:2017/1/31
作品紹介
昭和二十年。艦砲射撃の嵐を受ける沖縄。 戦地と化したこの島で一人の日本兵が洞窟に入り込み、静かな海岸にたどり着いた。 そこは黄泉、根の国、妣《はは》の国、常世、ニライカナイ……様々な名で呼ばれてきた場所と何処かで繋がっている海岸だった。 〝神風の国〟から来た男はそこで不思議な女性と出会い、民俗学をはじめとする知識を援用しながら考察を重ねていく。 民族の原郷意識と言える世界を探求し、そしてその果てに見るものとは……。 子らに恋ひ 朝戸を開き 吾が居れば 常世の浜の 浪の音聞ゆ ――『丹後国風土記』―― (この作品は『カクヨム』にも掲載しています)
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