我が愛しき桜の君よ
最終更新:2015/2/4
作品紹介
ぬばたまの夜闇の中で、仄かな燐光を帯びるように浮かび上がる桜。 根の間に座り、木の幹に寄りかかる、霞んだ女が一人きり。 女の姿は桜吹雪にかき消され、土を引っかいてしたためた文字だけが残った。 「わたしは、忘れられない女になれましたか」 人を殺めたことで、裏社会で生きることを決めた神津 邦彦は、心を冬に閉ざした女を拾う。 名乗らない女を美桜と名付け、連れ帰った神津。 二人は惹かれあうが、美桜は神津を信じきれなかった。 ※私は性悪ミストレスのスピンオフです。
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