やる気なし異端魔術師はまだ本気だしてない
最終更新:2017/4/17
作品紹介
「手品のタネを教えてやろうか……呪術だよ」 魔術師が戦争の駒として使われるような時代。 今年で十六歳になる魔術師ヴァンは稀代の異端魔術師だった。 ヴァンは森羅万象<オムニア>に宿る不思議なエネルギー『マナ』を消費して発動させる『魔術』を使うだけではない。体内に埋め込まれた呪術回路を励起させ、体内魔力であるオドを消費する奇術、『呪術』の使い手でもあった。 魔術と呪術を使い分けるヴァンは、術に関しての才覚がある。努力さえすれば、超一流魔術師になれる素質は十分だった。 ヴァンは母親に魔術学園に入学させられる。母親は、ヴァンに魔術の才覚があることを母は確信していたのだ。 一方、ヴァン本人は、主夫になって嫁に養ってもらいたいと常々思っており、魔術師として生きたくないと駄々をこねていた。 やる気のないヴァンは、学園で魔術を極める気などない。だらだらと過ごすつもりだったが、赤髪の少女リーゼロッテや、高飛車なお嬢様アリアたちと過ごす日常によって、魔術師として評価され、否応なく学園内で有名になってしまう。 やる気のない異端魔術師は、未来の一流魔術師となるのか? 魔術と呪術が交錯する、異世界学園ファンタジー開幕!
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