【討伐者】
最終更新:2018/11/4
作品紹介
※この作品は小説投稿サイト『のべぷろ!(http://www.novepro.jp/)』にて投稿した作品となります※ ――この世界の水は、腐っている。 世界の水が腐り始めたのは二十年前より以前のこと。程なくして、世界の各地に異形の存在が現れた。彼の者たちは通称『海魔』と呼ばれるようになった。海魔は各地に蔓延り、人間を喰い、かつての生活を破壊する。それはまるで生物界のヒエラルキーの頂点に君臨し続けた人間に対する神からの罰のように。 討伐者は海魔を狩る。今日一日の、そして明日のための飲み水と食料を得るためだけに戦う。 雪雛 雅もまた討伐者である。しかし、二十歳にも満たない少女にとって、このような人の性根も、世界すらも腐った世界は過酷な環境以外のなにものでもない。 「海魔も狩れねぇ能無しは、さっさと死んじまえ、クソガキ」 だから、その男との出会いは、それまでの生活を一変させる、あまりにも劇的で衝撃的なものであった。 そしてその出会いが更なる出会いを生み、少女を人間と海魔の、世界を賭けた命のやり取りへと誘う。
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