北西の国のお姫様と大陸中央の王子様のちょっとした物語。 ここは西の地、大蛇連合国にある国の一つ。 流星国のルビー、ことアンリエッタ・ハフルパフは困っている。 「ああ、ルビー。怪我をしていないのにその足の動き、私に抱き上げて……。いや、私の背中を踏んでマッサージしてくれるつもりなのか? 実に気持ちよさそうなヒールの形に……」 そう告げたのは白銀月国第2王子のエルリックだ。 「こ、この変態王子! 向こうへ行って!」 「踏んでくれないならせめてビンタ……」 「いやあああ、来ないで!」 色男が台無しな恍惚とした表情のエルリック王子が早歩きになり、アンリエッタ令嬢が身を竦めてドレスの裾を持ち上げ、両足で走り出した——……。
更新:2020/9/13
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