4月10日。私は、死んだ。終わってしまった。 無数の赤い目をしたバケモノ達が次々に人を襲い、同じバケモノへと変えられていく悪夢。平凡な女子高生の私は逃げる間もなく、なんの抵抗もできずに呆気なく死んでしまった。 が、目を覚ますと私は見慣れた電車の中にいた。 スマホの日付は4月8日午前7時45分。 夢だったんだと思い、いつもの日常が帰ってきたことに安堵する私。 しかし、悪夢は終わっていなかった。 再び繰り返される惨劇。 大事な友人たちがバケモノに喰い殺され、バケモノに成り果てる悪夢を生き抜く術は、死を繰り返した『記憶と経験』のみ。 私は死なない。死んで死んで生き抜いてやる――。
更新:2019/7/31
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