悪女復活 ～悪逆の限りを尽くした果てに満場一致で首チョンパされたガチ悪役令嬢の私ですけども、誰の意にも反して醜く蘇ります！待ってろよ私をこんな目に遭わせたボケ共、お前らまとめて豚の餌にしてやるからな～

『ラディカ』はマジモンの悪役令嬢であった。行ってきた悪逆と非道は数知れず、彼女という非道徳的存在は、人類全て、どころか、動植物からさえも中指をおっ立てられ、唾をビトビトに吐かれまくっていた。彼女は国の、いや、世界の癌であった。だから、彼女は除去された。ずっといじめて泣かしてきた妹のレジティに全てを暴露され、捕まり、裁かれて、最終的に歓喜する民衆の前でギロチン刑に処され、頭と胴を切り離され、死んだ。腐ったミカンは箱から放り出されるどころか、この世から消し飛ばされた。よし！やった！ハッピーエンド！こうして、世界一の自業自得女、ゴミカスの『悪女ラディカ』の物語は終わった…。 ハズだった。ハズだったのに！ しぶとくも埋葬後に棺桶の中で目覚めた、生命力が害虫のそれの女、『ラディカ』は、…間違いなく確実に絶対に死に晒したはずなのに何故か生きていた彼女、『ラディカ』は、『悪女』として、『復讐者』として、全てを失ったどん底のソコのソコから誰も望まない復活を始める！ …ある意味タイトル詐欺、あらすじ詐欺です。多分、クリックした先に皆さまが想像するような、ハイテンションで即効性のあるお話は広がっていません。期待させてごめんなさい。死んで詫びます。 作者は、面白さが指数関数的な、遅効性の毒みたいな、読み進めるほどに楽しめる作品をお届けできるよう、努めています。 努めているだけで、結果が伴っているかどうかは知りません。