おれは今日も下手なギターを弾く。 兄貴が遺したセルマー・マカフェリギター。 くるみに頼まれなきゃこんなことはしない。 彼女は兄貴の元カノ、兄貴のギターが好きだった人。 ある時おれたちのもとに兄貴の遺作が届く。 それは死ぬ直前にハンガリーでレコーディングをしていた最期の作品だった。 タイトルは『ヴィラーグ・サーラム』 どうしても今ここで、彼女に聞かせたい。 *** 2022年4月20日 『For Ukraineウクライナ支援のためにKindle本を出すプロジェクト』に寄稿するため、全文を書き直しました。 愛しい人を想うその祈りが、ひとりでも多くの人に届きますように。
更新:2020/3/24
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