佐藤大輔のクソ野郎が死んだ。 彼の書く小説の多くが傑作と言っても過言ではなかった。 いづれの作品も、人物と世界と深みと激動の流れ、血と鉄と科学と夢と皮肉と諧謔に溢れた小説・物語であった。 しかし、一作を除いて尽くがいづれも、未完・未完・未完。 彼の作品は尽く素晴らしかった。だがそれゆえに読者は憎んだ。 多数の戦記ファン、戦記作家に多大な影響を与えながら、良い小説は生み出せど、決して”良い”作家ではなかった佐藤大輔という一人の作家。 佐藤大輔は死んだ。 皮肉で言われていた未完の傑作達は、尽く真実の意味で未完の傑作となった。 様々な人々の人生と趣向を狂わせた男が死んだ。 彼は最高で最悪だった。 ちくしょう。ご苦労様でした
更新:2017/3/27
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