正保(しょうほう)元年(一六四五年)十一月の江戸。尚武章博はXの依頼で江戸へとタイムアウトした。仕事は、時の将軍・徳川家光の我侭な性格を、十兵衛や宗冬とともに叩きなおしてくる仕事だ。一年ぶりの十兵衛との再会。そして、ひょんな事から口入屋の用心棒となった尚武は、土地のやくざとその用心棒たちを相手に時貞を抜くことになる。依頼された仕事をする日も知らず、やくざとの果し合いに巻き込まれてゆく尚武章博。思わぬ展開に尚武は頭を抱えてしまった。果たしてXの依頼を果たすことが出来るのか?。
更新:2010/7/14
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「失礼ですが、おふたりは何流の剣を使われます?」 佐々木留伊がふたりを交互に見て聞いた。「わたくしと主人の流派は天空流。柳生新陰流も、少し…」 美由が答えた。「天空流とは、いかほどに強いものなのですか?」 美由を見つめて留伊が聞いた。その目は明らかに挑戦的なものだ。「まあ、それなりには強いと思うけど、示現流とは立ち合ったことがないから…」 美由はそう言って尚武と顔を見合わせた。 「では良い機会とぞんじます。美由様、いかがですか?」 佐々木留伊は、持っていた木刀を美由の前に差し出した。 第三話に登場するのは伝説の女武芸者・佐々木留伊。
更新:2009/10/15
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
「これが、客人に対する柳生家の対応なのですか?」美由は、但馬守と十兵衛を交互に見つめて言った。「無礼でございましょう!」美由の鋭い声が道場に響いた。 勝負は一瞬だった。「ヤアッ!」美由がすすっと間合いを詰め、近間から踏み込むと、美由の木刀を払おうとした永島の木刀を得意の巻き剣で払い上げ、正面から美由の木刀が永島の胴を捉えた。「ううっ!」バシッと鋭い音がして永島兵衛がうめき声を上げて倒れる直前、タアッという気合とともに美由の木刀が鋭く振り下ろされ、永島が握っていた木刀を真っ二つにへし折った。 第二話は、尚武美由が歴史にその名を轟かせた剣豪・柳生十兵衛と真剣で相対する。 さて、どんな結末か…。
更新:2009/10/15
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。