「あおひとくさ」「ほむらみさき」の続編。 前作で自殺を試みながらほむら岬にやってきた和泉は、桂と出会ったことをきっかけに自殺を思いとどまり、今は桂のもとで暮らすようになっている。 高校を退学した和泉は蕎麦屋でのアルバイトを始め、その初日、桂が客としてやってきた。 桂は高校の生徒会長をしている。ただ、それは大学の推薦入試目当てであり、副会長らからはふざけているとしか思われないでいる。それでもその光景を見た蕎麦屋のかすみは和泉に高校に復帰するよう迫り、桂は生徒会長としての圧力で和泉を編入試験で合格させる。 再び高校生になることを覚悟した和泉は、その高校の校長がかつての自分と同様にこの町に自殺しにきたところを救われた者だったと知る。 和泉はこのとき、自分が特別でないことを知った。
更新:2009/10/31
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