平安時代叢書 第四集 承和の変により反対勢力の一掃に成功した藤原良房。しかし、律令派の残党が文徳天皇を奉じて政権を奪還し、再び律令派の時代へと舞い戻った。朝廷を二分する争いは、皇室を、藤原兄弟を、そして全ての貴族を二分し、対立はついに応天門炎上事件へと向かうこととなる。
更新:2011/11/21
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「あおひとくさ」「ほむらみさき」の続編。 前作で自殺を試みながらほむら岬にやってきた和泉は、桂と出会ったことをきっかけに自殺を思いとどまり、今は桂のもとで暮らすようになっている。 高校を退学した和泉は蕎麦屋でのアルバイトを始め、その初日、桂が客としてやってきた。 桂は高校の生徒会長をしている。ただ、それは大学の推薦入試目当てであり、副会長らからはふざけているとしか思われないでいる。それでもその光景を見た蕎麦屋のかすみは和泉に高校に復帰するよう迫り、桂は生徒会長としての圧力で和泉を編入試験で合格させる。 再び高校生になることを覚悟した和泉は、その高校の校長がかつての自分と同様にこの町に自殺しにきたところを救われた者だったと知る。 和泉はこのとき、自分が特別でないことを知った。
更新:2009/10/31
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史上最大の悪女、藤原薬子。薬子に魅了された後の平城天皇こと安殿親王。運命に引き裂かれながら愛さぬ者と結婚し、運命に逆らって愛する者と結ばれた二人に時代の波が押し寄せる。帝位に就いた安殿親王は薬子とともにする暮らしを手に入れるがその代わりに宮中で孤立するようになり、失意のうちに帝位を去る。だが、平城京に逃れた平城上皇と薬子はここで市民の支持を集め、京都に反旗を翻した。それは奈良時代の終わりを告げる惨劇の始まりだった。
更新:2009/5/31
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援助交際をしている和泉。/しかし、突然その関係が打ち切られる。/相手が死を迎えたため。/そして、自分に渡された金は余命半年となったために下りた保険金だった。/相手の弟は天涯孤独となり、兄の“恋人”と思った和泉を頼ろうとするが、和泉はそれに応えられない。/親友がいつしか彼とつきあうようになるが、和泉が相手の子を宿したことを知り、関係が壊れる。
更新:2008/5/6
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一つの事件が起きた。/少年は目の前で母が殺されるのを目の当たりにした。/犯人には娘がいた。/それから14年、二人は同じ高校の同じクラスに通っている。/母を奪われた悔しさはどこに持って行けばよいのか。/母を奪った償いはどう果たせばよいのか。/何もかもを知り尽くした二人は、幼なじみというには苦しすぎ、赤の他人と言うには空しすぎる。/それでも二人は手を取り合って進もうとする。/「わかりあえるはず」と願って。
更新:2008/5/6
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前作「あおひとくさ」で、自分を抱いていた男が死に、和泉は妊娠した子を堕ろし、自分を好きだと言った少年は自分の親友に殺され、その親友は狂気に犯された。/それから数日後、和泉は自らの生きる意味を見失い、死に場所を探して「ほむら岬」へとたどり着く。/そのほむら岬に向かう途中で出会った少年、和波桂。彼に案内された和泉はほむら岬ではなく何もない森の中へと連れて行かれ、遭難する。/行けども行けどもたどり着くことのない森の中の時間が和泉に死を忘れさせ、生きる希望を見いだす。/そして、自分だけではなく桂もまた心にキズを持つ少年であることを知った和泉は生きる決意をする。
更新:2009/3/1
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