スライムあるいはスライムか、もしくは閻魔なのだろうか？

見てみてくれよ。このツルンとしたボディ。丸く柔らかい質感。水色でペチャペチャと歩くこの生物。 そう！俺はスライムに転生したんだ！ ↑ と、言えたらどれだけ良かったか。 このスライムは俺じゃないんだな、実は。 俺は憧れのスライムに転生できなかった(涙) じゃあ、俺は誰かというと、このスライムの横にいる·········ニンゲンだと言いたい。 え？俺の種族は何だって？ 教えてやろうかｗ 見た目こそ人のカタチをしているけども本当の種族は···············分からないんだよぉぉ！！ だから、俺のステータスを測ると、次のようになる →種族:不明← と。 おおい、誰かどういう事か教えてくれよ！ だけど、念願の異世界生活だ。 この愛くるしいスライムと共に新しい世界で生きていくぞ！ ＊＊＊＊＊ いつの間にか異世界転生していた十七歳、白加茂《しらかも》沙夜《さや》──ちなみに男──は気づくとスライムと一緒にいた。 気がついてから一週間はスライムの擬態をして遊んでいたが、それに飽きてやっと動き出す。 種族は分からないし、知り合いもいない。 だけど色んな事が巻き起こる！ 突然にも龍王級のヤツと出会したり、勇者パーティーに入ったものの追放されたり、王族──主に王女──に目をつけられたり·········etc 色々な惨事が続いていくけどやっぱり異世界は楽しいし、全部良し！ そんな悠長な俺は種族が不明だけども何故か強らしい？ ↑（どこで聞いた？） これは種族が謎な俺と可愛いが強すぎるスライムによる異世界生活ファンタジー！！ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。