ここは異世界の極東の島国、《日ノ本議国》。 獣人、魔族、人間etc…。様々な人種が入り乱れるこの多民族国家で、ある魔法が結実しようとしていた。 《英雄霊召喚》――そう呼ばれるこの魔法は、過去の英霊の魂を呼び出し、術者の使い魔として契約を結ぶ魔法。 大学の中間試験でそれを実践することにした《落ちこぼれシスター》こと、刑部まりなは、たまたま手に入れることができた英雄伝をささげ、ある英雄を召喚することに成功する。 それは《辣腕王》呼ばれた男。 怪物を打ち滅ぼし、竜を退治し、巨人との激闘にすら勝利し――そして異世界の英雄にあこがれた、その男の名は、 「我が名は《辣腕王》ベオウルフ。お前が俺を呼んだクソバカ魔術師か?」 へっぽこシスターと、古の王が紡ぎだす、新たな英雄譚が幕を開ける。
更新:2015/9/26
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