ティルダは、聖女と呼ばれ民のため国のためにその力を捧げて来た──はずだった。 だが、ある日目覚めた彼女は見知らぬ氷の宮殿にいた。宮殿の主を名乗る魔王ジュデッカは、彼女は死んで氷の地獄コキュートスに堕ちたのだと語る。 「いいえ、ここが地獄だなんて信じられませんわ」 だが、寝る間も惜しんで聖女業に励み、そして過労死した(らしい)ティルダにとっては、何もしなくて良い氷の荒野は「天国」だった。 神代の怪物、傾国の美女、歴史に名を遺した名将──地獄に堕ちた聖女の存在によって、コキュートスで氷漬けになっていた罪人たちも目覚め始める。あまつさえ氷の地獄にはありえない花まで咲いて。魔王は頭を抱え苛立ち始める。 そして、ティルダの本当の死因と罪が明らかになっていくが── カクヨムにも掲載しています。
更新:2022/7/8
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