詠み人のシキミは、カナメというきれいな鳥を飼っている。カナメは、白の羽毛に覆われた全身を白装束で包んで、鳥足で二足歩行する上に、お山の管理者もしているという不思議な生き物だ。ある日、カナメが耳輪をくれた。何の気なしに受け取ったが、カナメの友人が言うには、これがなかなか深い意味をもつものだったらしい。その意味を知ったシキミは、大事な鳥からの可愛い意思表示に、飼い主としてお返しをしなければならないと思った。 きれいな鳥を捕まえた飼い主と、その飼い主を囲い込もうとしている鳥の話。 「飼い主編」本編4話、番外編4話。「伴侶編」本編2話。番外編1話。Twitter(@torikaitai_yo)で小ネタ。
更新:2020/11/27
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