私はあまり、学校で見た夕方なんていうものを覚えていない。多分意識していなかったんだ。大抵それは、大人が見れば「ああ奥ゆかしい」と思うものだったりする。
彼女達はいまそこにきっと照らされている。これは青春なんだけど、青くはなく、どちらかといえば人の皮膚の色に似ているもの。
あのときどうして締め付けられるような熱さを感じ得なかったかのかな。だからきっと、何かが刺さったままなのかなと、感じてしまった。これはつまり、「感情移入」かもしれない。
まだ上げ初めしなんちゃらの~なんかではない(別の詩人を出してすみませんがセクシャルな話しとして)アニマ。ペルソナというものはなかなか相手に気付かれないものです。
混沌とした白い寂寞、それが何気ない青春かもしれない。
…と、叙情的な話はこれまでとして、内容、感情移入へのひとつの要因ですが、このお話はこの二人でないとこの「青い秋」は生まれない。それは本人達の知らないところ。私たち(読者:傍観者)は見守ることしか出来ません。だから疼く、心が。揺れてくれ、読む人たちへ。
登録:2021/8/15 05:18
更新:2021/8/15 05:20