バディ物で割合として「あんま仲良くないけど仲良しじゃん」と「めちゃくちゃ仲良いじゃん」ってどっちが多いんだろう。半々なのかな…?まぁ、この作品は前者です。めちゃくちゃ仲悪いじゃん(笑)から始まっていく。なんせ、互いがそう、善と悪、火と油のような人物だからです。
その掛け合いが物凄く秀逸で…個人的に私はその…こういう話好きなんですよね。
バディというか二人物というか、そこに「ブロマンス」要素が入りますと、人間の機密さに気を配らなければならない。作者さん、非常にその点もお上手で、刑事物ってひとつ解決したらまた次の事件…と、一種「短編連作」感があるかと思いますが、その起承転結も本当に見事です。
何より、例え口が悪くとも、お話に優しさが滲んでいます。
恐らくのめり込んでさくっと読んでしまえると思いますので是非。
登録:2021/8/15 17:11
更新:2021/8/15 17:10