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ジャンル:ヒューマンドラマ

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召喚士が陰キャで何が悪い【Web版】

成長する主人公が好きなアナタに

もうタイトルの通りです。 この作品は、ゲームのようなファンタジー世界と現実世界、二つの世界を舞台にした少年の成長物語です。 一人称で書かれているおかげで、その主人公の心理の変化等も非常に上手く描かれています。 タイトルに「陰キャ」とありますが、主人公の性格が悪いなんて事はありません。ちゃんとした倫理観を持ち合わせた、好感の持てる主人公に仕上がっています。 そして魅力的なのは主人公だけではありません。 主人公の成長を確かに手助けするヒロイン達や、サブキャラクター達も非常に濃いキャラクターです。 このキャラ達の魅力的なやり取りが、物語の面白さを一気に底上げしてくれています。 世界観も独特で、現実世界とファンタジー世界を行き来するタイプ。 現実世界の日常も良ければ、ファンタジー世界の世知辛さもすごく良い。 総じて言えるのは、ファンタジーWEB小説にあるべき進化形態。そんな感じの作品。 安易な異世界チートものに飽きて来た人にもオススメです。 所謂ステータス描写等もあって、些か癖はありますが、とても味わい深い作品でした。

5.0
1
鴨山兄助

巫女と忌神の神統記

少女たちが紡ぐ、暗黒神話との向き合い方 ~あるいは引き裂かれそうな心の保ち方~

クトゥルフ神話の一ページとして、現代を生きる少年少女が譲れないもののために、必死で頑張るヘヴィノベルとでもいうべき傑作。  旧きよきゼロ年代のノベルゲームの重厚な味わいを残しつつ、約束された結末に向かって突き進むスピード感がたまらない。  いくつかの物語が相互に作用するアンソロジー的な性質を持っているこの作品だが、一つ一つの物語が秀逸であり、また出色が鮮やかに違うため、何処までも読者を飽きさせない作りになっている。  クトゥルフ神話といえば狂気の物語として有名だが、安易に狂う人間など存在せず、登場人物はみな大切なもののために最後まで足掻ききってみせてくれる。  そういった意味では、生命賛歌としても楽しむことができ、個人的には大変嬉しかった。  こんな作品を読みたかったという思いと、書きたかったなぁという痛痒に支配される不思議な読み心地である。  とくに少女同士の関係性の描写は白眉であり、胸がキュンとしたりキュッとする。  暗黒神話として楽しむもよし。  青春エンターテイメントとしてワクワクするもよし。  あるいは不吉な影に怯えるのもよい。  じつに多種多様な楽しみ方のある、素敵な小説である。

5.0
0
雪車町地蔵(そりまち じぞう)@きっとモノを書く人

きんきらきん

「きんきらきん」にまつわる様々な痛みを描き出した切なく美しい物語

きんきらきん、という無垢なイメージの言葉が、けれど、これでもかといういたみを伴って発せられるその感じに、心をつかまれました。 きらきらしているものを羨み妬む心のやり切れなさが、ものすごい破壊力を持っていて、最初に「きんきらきんだねぇ」と口にした、擦り切れたわらじを履く名前もない男の心に、ひどく気持ちを揺らがせられたように思います。 だからこそ、物語の中で起こってしまった悲劇にも、ただ犯人が憎いと言うよりももっと、複雑で悲しいような思いがわいてきて、やはりやりきれない。 ストーリーは、途中復讐の方向に向かうのかとも思わせつつ、そうはならないところが、個人的にはポイントなのかなと思いました。 恨みを晴らす、というありがちな方へ向かわずにも、読み手を満足させる仕掛けがなされていたと思います。 そして、最初に差し出された「きんきらきん」にまつわる色んないたみを、最後までずっと大事にされていて、きんきらきんであることも、きんきらきんを外から眺めることも、どれも辛いのだということが、広い視野からよく表現されていたと思います。 そして、それぞれのいたみをいとおしむようなラストは心が震えるようでした。

5.0
0
ぞーいー

蝶を吐く

蝶を吐く、という幻想的な画を通して描かれる、憧憬や嫉妬などの心の有り様

「蝶を吐く」という、それだけで妖艶かつ幻想的な画と、蝶吐師オリエの魅力。 それらが憧憬や嫉妬や虚勢といった心の有り様を芯として描かれる物語と、美しいハーモニーを織り成していました。   冒頭の蝶を吐くパフォーマンスから、読み手をぐっと引き込む美しい雰囲気が作られています。 薄く開いた口から蝶の翅の鮮やかな色が覗く様がとても艶めかしく、物語への期待が膨らみました。   オリエの人物造形もとても魅力的です。 才能のある人間特有の傲慢さと、だからこその愚直さ、そしてその裏にちらつく脆さが、序盤からありありと伝わってきました。 そういう彼に、一番近いところから憧れを抱く語り手の心に、読み手がはっきり寄り添えるくらいに、オリエが魅力的に描かれていたところが、また素晴らしいです。   その語り手であるジェラが、カマラという女性の登場で揺らぎ始め、そこから彼の心が少しずつ見えてくるところがポイントでしょうか。 胸にしまっていた気持ちから、自身さえ気づいていなかった本心までゆっくりと読み手を誘ってくれます。 そして、その過程がとても切ないです。   ですが、迷っていた、悩んでいたのが彼だけでないのが分かった瞬間が、私には最も切なく愛おしく感じられました。 オリエが独りよがりとも言えるような自身の思いをぶつける瞬間。 誰かの中で一番でありたいと思う彼らしい傲慢さと、けれどきっとその「誰か」は誰でもいいわけではなくて、彼の中で大切な人物にだけ抱く彼なりの愛情なのだと感じられました。 感情の種類は違っても、お互いに大切に思いあっている二人の、けれどこれ以上一緒にいられないという現実が、切なかったです。   それでもそういう悲しさだけで終わらなかったのも良かったです。 そのトリガーとなるものも、きちんと提示されていて、納得のいく変化でした。 後は、はじめは憎まれ役とも思われたアジャイが、強欲(というか商売人)ではあるけれど決して悪人ではなく、それなりの器の大きさを持ち合わせた人物だと感じられたのも嬉しかったです。

5.0
2
ぞーいー

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小説家になろうファンタジー短編完結

魔法少女になるからわたしと契約してよ

法律ヤクザな魔法少女

オチにニヤッとするが、私もこんな魔法少女はイヤだ。 短編小説に定評のある燦々SUN氏の作品で、安定した文章と構成は安心して読める。 「わたし、魔法少女コントラクターまりん! 父は弁護士母は詐欺師。愛読書は六法全書! 今日も、無法地帯出身の蛮族達に契約の恐ろしさを教えちゃうゾ☆」(本文より引用)

小説家になろう恋愛書籍化コミカライズ連載:67話

ガリ勉地味萌え令嬢は、俺様王子などお呼びでない

人は見た目じゃない

第一部は俺様王子編。 傲慢俺様なイケメン王子が『良い』と思えるのは、ヒロインが王子のことを好きになることが前提かつ、ヒロインとのふれあいで傲慢で俺様なだけではない王子の奥底にある良さ等が見えてくるからであって。 ヒロインに好きな人がいて王子のことはこれっぽっちも好きではない場合、権力と自身の魔法の力に物を言わせて人の話を聞こうともせず迫ってくるような俺様っプリは、『キュン』とするどころか『ただただ壮絶に面倒くさい』としか思えないんだな……と乙女ゲーマーとして目から鱗が落ちる思いがした。この手のタイプは乙女ゲではわりとメイン攻略対象として存在するので……前提と視点が違うとここまで意味合いが変わってくるのか……と。 王子の言動と彼自身が迷惑でしかないヒロインと、王子に憧れているヒロインの友人との会話での分かりやすい見え方の違いにめちゃめちゃ納得した。 第二部は俺様王子の弟の腹黒王子編。 第一部は学園内でことが収まっていたけれど、第二部はガッツリ王家が絡んできてヤバさが一段とアップ。 人の話を聞かない第一王子の次は、やはり人の話を聞かない第二王子に王妃と、この国の行く末が非常に不安になる。 が、番外編で第三王子が登場し、なんとかなるのではないかと一息つける。 物語全体を通して会話のテンポがよいので読み進めやすく、最初から最後まで一気に楽しく読めた。 いつも全力で好きを押し出すシャリーナと、困惑しながらも段々惹かれていくリオルの二人が可愛い、物凄く可愛い。 見た目は地味なガリ勉少年で、しかも魔法が使えないという欠点があるけれど、シャリーナの為に己が頭脳と持てる力を全力で使って戦うリオルは本当にカッコイイ。

小説家になろうコメディ短編完結

俺がパーティーから追放したひよこ鑑定士が、SSSランクになって復讐しにくるらしい

アイデアは面白い。

でも、ひよこ鑑定士、全然関係なかった。。。