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Fated world 机上から零れた空論

それは奇跡なんかではない。空論のその先へ──彼らが巻き込まれた事件の真相とは?

【物語の始まりは】 主人公が旧友から名指しで依頼を受け、二年ぶりに再会。魔法学とは何か? 魔法とは何かについて語られていく。それに付随し、アーサーレオ王国の自由騎士団とはどんな任務(依頼)を請け負っているのかなども明かされていく。彼らは、昔ながらの生活を守る民族が暮らしているウエスタンヒッツと呼ばれる森林地帯に向かっていた。序章ではウエスタンヒッツがどんなところなのか? 守り神についての仮説などが語られるが、当然ながら簡単に見ることは出来なかった。それでもその日は村長の宅にて滞在することを許されるのであった。果たして彼らは目的を遂げられるのだろうか? 【舞台、方向性】 ファンタジー世界が舞台。しかし魔法は机上の空論とされている。 ウエスタンヒッツの民は、独自の守り神を祀っている。その守り神の調査が目的。主人公は親友の依頼を受け、守り神が祀られているという集落に向かう。滞在中のある夜、事件に遭遇しその疑いを自分に向けられてしまうのだった。 オーバム……恐らく化学反応でなにかが出来るようなもの。例えばランプの代わりになったりなど。なので魔法とは異なる。 〈用語・補足〉 文化人類学とは? 人間の生活様式全体の具体的なありかたを研究する人類学の一分野。 (Wikipedia調べ) 【オリジナル設定】 王国騎士団の大部分を構成しているのが自由騎士団。身分の保証と、ある程度融通の利く生活が約束されている。平常時から広く民間からの依頼を請け負っており、旅商人の護衛や要人警護などが仕事らしい。それというのも、国指定の地域に出向く際には護衛を雇う決まりがあるからのようだ。自由騎士と契約するのは高価らしい。 それに対し、近衛騎士団は本国に駐在している。 【主人公について】 アーサーレオ王国の自由騎士団に所属する青年。 ある事件をきっかけに、突然魔法が使えるようになる。使えるようになったことに対しての仮説はあるが、まだ定かではない。 【どんな事件なのか?】 それは不可解な事件としか言いようのないものであった。魔法学を研究している親友のケイクに雇われ、主人公は共にウエスタンヒッツに向かう。そこでは、昔ながらの生活をしている民がおり、彼ら独自の神を祀っていた。 ケイクはこの守り神は、マザーエッグなのではないか? と推測し、調査をするためにここに来たのである。だが案の定、村人以外には”守り神”を見せることはできないと断られてしまう。元から簡単に交渉が巧くいくと思ってなかった彼は、まずは村について知る、彼らと仲良くなるという地道な作戦に出た。そして順調に計画が進んでいると思われた滞在数日後の夜、事件は起きてしまう。守り神があると思われる方向に異変が起きたのだ。村長、ケイク、その日村の掟を破り主人公の部屋に訪れていた村の子供のランディと主人公は、守り神の元へ向かうのだが……。 【登場人物について】 〈主要な人物たち〉 ルシオン……主人公 親友ケイク……大学院生、魔法学の研究をしている ジュノ……ウエスタンヒッツの村長 ユラ……村長の妻 ランディ……村の子供 (ネタバレ回避の為、あえて詳細は控えております) 【感想】 数奇な運命だなと感じた。偶然は必然と言うが、もし○○だったなら? が散りばめられているように感じる。確かに彼らがこの村に訪れていなければ、主人公が疑われることも追われることもなかっただろう。しかし、彼らがそこに行こうが行くまいが、事件は起きるだろう。そして誰にも知られないまま守り神を失い、村長を失い村人は路頭に迷う。主人公達がその時期に訪れたのは単なる偶然なのだと考えられるからだ。 そしてこの時期に訪れ、地道に彼らとの交流を持とうとしたからこそ、主人公は一人で逃げるという選択肢を選ばずに済み、魔法の存在にも気づけた可能性もあるし、生きることができたとも考えられる。 問題は山済みのようだが、魔法が使えるようになった仮説と自分自身の身体について納得した主人公。ここで序章でのケイクとの話などに繋がっていき、なるほどと思った。村から逃げることになった主人公ではあるが、道中には明るい様子もありその反面、不安もよぎる。一体犯人は何処から来たのか? 果たして、魔法が使えるようになった主人公は自国でどのように扱われるのか? など。現時点はまだ謎なことが多く、いろいろと想像力を掻き立てられる物語であると感じた。 【備考 (補足)】70ページ目まで拝読中 【見どころ】 序章も含め、いろんな部分からこの世界に関する情報が入って来る。それが繋がっていくのは一章に入ってから。ただそれには意外性もあり、え? となる展開である。事件に巻き込まれ、疑われると言うと方々から追手が、という逃亡劇を想像するがそういったアクションの方向ではなく、論理的に物語は進んでいく。 真犯人の目的も容姿も所在や素性が分からない為、何処で遭遇するのか分からないドキドキ感はあり、魔法が使えないこの世界で、魔法が使えるということがどんな影響を及ぼしていくのかも気になるところだ。ただ、この魔法が使えるようになる人物に関しては法則がある。誰でも使えるようになるわけではないということだ。なので、人体実験されたりするのでは? という恐怖もある。 主人公は果たして、親友と再会することはできるのだろうか?  真犯人を突き止めることはできるのだろうか? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

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crazy's7

跳びヒザ蹴りのお嬢様!

学園を舞台にした美少女バトルというジャンルの痛快ストーリー!

 学園バトル女子ものです!  一定層に需要があるジャンルですね、  物語は、学園の頂点を目指して主人公がトーナメントを勝ち抜いていく展開。  笑える部分も多くて大好きなんだけど、試合中の心理状態を入れてくる描写が俊逸!  臨場感を感じさせる書き方が上手いと思います。 【実はダブル主人公】  “飛び膝蹴りのお嬢様”の異名を持つ格闘の天才である小鳥遊紗耶香がメインの感じのタイトルだが、友達の高阪碧も、主人公だと思われる。  控えめで自分の実力に自信の持てない彼女は、小鳥遊と対になってるキャラクター。  彼女が小鳥遊紗耶香に次第に影響され、戦い、成長していく物語でもある。  バトルものが愛されるのは、戦いによってキャラクターの成長があるからだ。  『跳びヒザ蹴りのお嬢様!』それを十分に堪能させてくれる。  おそらく読み手が感情移入するのは高坂碧の方だろう。  百合的要素もちらつかせながら、高阪碧が友人と同時に憧れともなっている小鳥遊紗耶香に近づこうと努力していく姿が愛おしい! 【特殊なキャラクター小鳥遊紗耶香】  小鳥遊紗耶香は高坂碧のシャドウであり、メンターであり、シェイプシフターであり、そして敵対者の役割を兼ねていく。  複数の役割を持つこれがキャラの魅力を増している。話が進みほどに高坂碧に対しての役割が変化していくところが面白い要素。ただし小鳥遊紗耶香はブレない。  キャラが複数の役割を持つのは珍しくない。  映画ではマイケル・マン監督『コルテラル』でトム・クルーズが演じる殺し屋、ダースベイダーなんかもそれにあたる。  キャラとしては成長しきっているといえる小鳥遊紗耶香だが、もし単独の主人公であれば、物語の魅力は半減していただろう。  物語を通して成長していくキャラ高坂碧をパートナーに置く事によって光るキャラともいえる。  50年代のハリウッド西部劇の傑作『リオ・ブラボー』では、主人公は完全無欠ともいえるヒーローだが、相棒に酔いどれ保安官を配して物語を通して彼が立ち直るサイドストーリーを入れて全体のバランスを取っている。  『Fate/stay night』ではヒロイン、セイバーは、強く基本ブレないが、過去の体験から葛藤を抱えるマスターからの影響を受ける事でキャラの魅力を増している。  ブレがないキャラには、未熟で不完全なパートナーが必要だ。  これらは『飛び膝蹴りのお嬢様!』にも盛り込まれている作品的魅力の要素。   【なんだかんだ言っても読んでいて楽しい!】 真面目な事を語りましたが『飛び膝蹴りのお嬢様!』は読んでいてとっても楽しい作品!  とにかくギャグが笑えます。  小鳥遊紗耶香のブレなさが強烈で魅力的。  笑わせるコミカルな要素と勝負のタクティクスの描き方が楽しめるバランスの取れた作品です。  ライバルキャラたちも魅力的で彼女たちのスピンオフなんかもあったらいいのにな、と思ってます。  というわけで『飛び膝蹴りのお嬢様!』おすすめです!  キャラ立ちの勉強にもなるよ!

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zip7894

ヒロインが魅力的なスチームパンク剣戟アクション!

物語の舞台は一九世紀末のロンドン! ヒロイン、奴奈川静(ぬながわ しずか)は、大英帝国の軍特務機関に所属し、人の力を遥かに超えたヴァンパイアたちと戦います。 スチームパンクと剣戟アクションを謳っているとおり、蒸気を利用した武器なんかも登場。 静の扱う日本刀も含め、武器のネーミングがいいですね。クールです。 敵であるヴァンパイア勢力の内幕描写も面白いんですが、何よりもいいのがヒロイン静がとっても可愛いんです。 行動とか物事に対する反応とかが。 ラノベでよくみかけるどのヒロインともタイプが違いうと思います。 僕がこのタイプのキャラを書こうとしても、ちょっと真似できないな、と思いました。 とにかく周りのみんな、「静のことが大好き!」ってところがいいですね。 周囲のコミカルな態度に対して、本人はいたって真面目というところのギャップも読んでいて楽しいです! 主人公の魅力を描く方法ってその行動を描写する以外に脇役たちの言動や行動でイメージが形作られる手法があると思います。 その点でいうと『静』は主人公の魅力を引き出すことに成功していると思います。 主人公を追い詰める事も忘れていない そんな静も身体も心も大ピンチになりますが、仲間たちの心遣いがまたいい感じなんです。 過去編である戊辰戦争エピソードも静の行動基盤になりえるエピソードで読み応えありました。 他のエピソードより若干、おとなしめですが僕は好きでした。 ただし令和3年12月現在、改稿作業中ということで完結話も含め、多くが下書き状態になってます。 なので、このレビューも完結バージョンを読んだ事について語ってる感じです。 控えめなヒロインが魅力的なスチームパンク剣戟アクション 『静』おすすめです!!

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zip7894

オリエント・オリエンス

未来とも異星ともつかぬ荒廃した都市世界の空を覆い尽くす灰色の雨と鉄の巨大樹(ノベプラ SF おすすめ)

抒情的で優しくて、でも心や記憶がないから「自分」を探して人間との接点を求め続ける戦闘アンドロイドなSFを読んでみたい方におすすめしたいと思います。 主人公はノンフェラスと呼ばれる戦闘用の人造人間です。見た目はほとんど人間と同じですが、外見に決定的な違いがあって、そこで人間とは区別されることがあります。しかし彼らにはそれを「差別」だと感じる心や傷ついたりする長期の記憶がありません。 そう書くと自由を求めて戦う話のようですが、彼らは自分たちの存在意義が「人間と人間の街を守ること」であるのを知っています。製造されて(生まれて)数百日で、強大すぎる敵と戦ってあっけなく壊れて死ぬ存在です。 死ぬってなんだろう。 ノンフェラスたちはこんなにも強いのに。何も恐れずにあっさり壊れて死んでゆく。 人間たちは、こんなにも弱くてもろいのに。心がはりさけそうなほど苦しくても、立ち向かおうとする。 筆致の荒々しく踊るダイナミックなバトルシーンと、ノンフェラスを取り巻く人間たちの思惑や、心がないはずのノンフェラスたちの、単純だからこそ繊細な思いの揺れ動くさまとが、優しく、ときに冷酷に描き出されます。 とにかくすごくいいです。ぜひどうぞ(唐突に胸がいっぱいになって語彙が消失

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喫茶店フォレスタ

常連客になりたい!

 いつのことだったか、うらひとさんの創作について、雨上がりの虹のようだと評したことがあります。そこに綺麗な虹を見せてくれているのだけれど、その足元には実は雨上がりの濡れた地面が広がっているのではないかと、私はそう感じます。足元を掬うとか、そういう意味ではなく、深い思いを持った上で、綺麗な作品を見せてくださっているように思うのです。  喫茶店フォレスタは、紹介文にも記されております通り、個性豊かで優しい家族を中心に展開する現代日常系短編集です。各メンバーに焦点の当てられた章があり、いくつかの短編で構成されています。章の表題になっている人物たちは焦点を当てられてはいますが、そこには他のメンバーとの関わり合いがあり、個性は独りでは成り立たないことを示しているかのようです。  この作品については、うらひとさんの作品の中でも特に強めの幻覚が得られることが知られており、ショップカードが実在するほか、行ってみた空想、二次創作などの話もたまに聞かれます。とか書いている私も、割と強い幻覚を楽しんでいるので、もうお察しくださいと言いますか。いやもう、本当に、常連客になりたいものです……。  他人と違いすぎることに関して、密かに悩んで個性を埋没させようとしている方がいるなら、是非ともこの『喫茶店フォレスタ』を読んでいただき、勇気づけられて欲しいと思います。

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和条門 尚樹

うたへうたえ

穏やかで温かい女子学生たちの恋物語

 年齢制限はありませんが、創作百合を扱っておられます。  舞台は現代で、女学生たちが主人公です。現代ならではの「あるある」なシチュエーションにほっこりと温まったり飯テロされたり、描かれる情景そのものはとても穏やかで温かいのに、スパイスを加えるかの如く恋愛感情が絡まってきます。結果として、とても甘酸っぱい読後感。  同作者さんによる『喫茶店フォレスタ』とも共通しているのですが、登場人物たちが優しく、明るく、健気で、まさに光の創作。バンドと短歌って、一見音楽系(という名の体育会系)と文化系で、所属しているメンバーのイメージに差があるような印象だったのですが、それはステレオタイプなものの見方であり、両者は共に韻を踏んだ言葉でリズムに乗りながら想いを伝える芸術であるという共通点があります。その事実にハッとする頃には、きっとこの物語が深く刺さっていることでしょう。  作中の短歌は情景や心情をとても生々しく伝えてきます。一言で言うと、エモいです。  現代創作百合が好きで、人の優しさに触れたい方には是非ともオススメしたい作品です。

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和条門 尚樹

半笑いの情熱

この物語を読んだ人の中にも、きっといる存在。

 現代ではSNSの普及により、相手の顔や名前を知らなくても交流出来るようになりました。  家族や友人と一緒の空間にいても、手元の画面を見るばかり。下を向きながら話すなんて日常茶飯事、そんなことも当たり前になってきました。  このお話では、主人公・池原悦弥とその友人・光蟲冬茂が、顔を突き合わせて楽しげに駄弁りながら飲み食いする場面が多く出てきます。ごく日常的な場面ですが、この『半笑いの情熱』という物語においては、とても重要な意味を持っています。  序盤からの『大学生編』では、囲碁部内での部員達との交流とその変化を描いています。  少し遠慮気味だったのが、顔を合わせるたびに段々と打ち解けていく。もちろん色んな人間がいる場ですから、和気あいあいとはいかず、衝突もあります。しかしそれを経て、お互いを知ることが出来る。  大学生という、大人と子供の境界線に立っている年齢の池原悦弥の人間的成長が見られるのが、この『大学生編』です。  対して以降の『小学生編』では、彼の過去と未熟さが描かれています。  その中身は、小学生として経験した出来事とは思えないほど心苦しいものです。「未熟だったから」では片付けられないような、彼が大学生となり部員たちと交流出来ていることが奇跡と思えるほどの、凄惨な過去。  今まで送っていた当たり前の日常が、ひとりの人間と相容れなかった故に大きく崩れていき、自分に牙を剥く。悦弥はそれに対し真っ向から立ち向かい、自分の考えを曲げずに押し通します。けれど数でも力でも負けている彼は体に傷を増やしていき、次第に心にも傷を負い始め、平気そうな顔でいなしていた彼の瞳からはいつしか涙が零れるようになります。  小学生編・秋での雨を願う場面は、無意識に心の中で流していた涙があったのではと思わせる、そんな切ない描写となっています。  そんな過去の苦い体験の合間、箸休め的に挟まれるのが、友人・光蟲と顔を突き合わせた飲み会シーン。  心を痛めながら読んでいた読者にとって一時の休息になってくれますが、悦弥にとってもまた救いと言えるでしょう。この『小学生編』は、悦弥が酒を飲みながら光蟲に語っている形式で綴られているからです。  人は、悲しい過去を隠したがります。それは二度と思い返したくないからです。  悦弥の小学校時代の経験もまた、同じでしょう。  けれど彼は、酒を交わしながら光蟲に語ります。聞き手である光蟲は、それに対し過剰に同情するでも涙するでもなく、彼らしい答えでもって返します。彼らのやり取りは軽妙で、普段のやり取りと大して変わりません。その反応がまた悦弥にとって心地いいのだろうと思わされます。  頑なに人に頼らなかった過去|(小学校時代)。  そして酒を飲みながら自身の過去を語る現在。  向き合いながらも人と人は、反発し合ったり意気投合したり、悦弥と光蟲のように半笑いを浮かべながら、互いの存在を心地よく思ったりします。  この物語を読んだ方にも、少なからず光蟲的な存在がいるでしょう。  読み終えた後にはきっと、向かい合って談笑しながら、「美味しいね」と笑い合いたくなることと思います。

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白胡麻

恋に恋せよ恋愛探偵!

独特な設定のコミカル学園ミステリー!

 恋愛許可制の学園で、他人の恋愛ごとが大好きな桐花咲と学園一の不良と呼ばれる吉岡アツシが恋愛絡みの事件の謎を解き明かすコミカル学園ミステリー。  法に触れる事以外は自由な学園で唯一禁止されているのが“無許可の恋愛”という独特な設定です。  だからこそ引き立つ恋愛探偵という設定も魅力的。   作者はツネキチ様。ノベルアッププラスで公開中の作品です。 ―—愉快で魅力的な主人公コンビ  主人公コンビのキャラがとっても良いです。  この作品を読むと、名探偵と助手の関係性って重要だよなぁって、改めて思いました。  ある能力に特化してるけど他がダメな名探偵と、その名探偵に振り回されつつ愛すべき相棒。  いわゆるホームズ&ワトソン型の探偵モノの定番なんですけど、このコンビが楽しくて楽しくて……  お互い、めっちゃ毒の言葉を吐く(或いは突っ込む)んですけど、認めるところは認めているという関係が読んでいて心地よいです。気が付いたんですけど、つまり微妙にお互いにツンデレ。  それが主人公たちの感情にメリハリがつく要素にもなってます。  まずこの関係性が楽しい!  そしてこの作品のもうひとつの最大の要素が毒のあるボケとツッコミ。  PC画面の前で大笑いしちゃいました。  笑かせる文章を書ける人って尊敬しちゃいます。  ギャグって変な部分だけあってもダメで、それが変なことなんだと読み手にすっと理解させる手法が必要だと思います。  この作品はそれをきっちりこなしていていて尚且つ楽しい! ――ミステリーは動機が重要  実は僕、トリック系が苦手なんです。  でも、この作品は、もちろんトリックを解き明かす楽しみもあるのですが、同時に動機もうまく描かれているので、すんなり入れました。  笑いのオブラードに包んでいて、実は心の動きというのを上手に描かれているのではないでしょうか。  そこに毒のある笑いをぶち込んでくるからある意味、二重爆撃です。  コミック化しても面白そう! 『恋に恋せよ恋愛探偵!』おすすめです!

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zip7894

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小説家になろうファンタジー短編完結

魔法少女になるからわたしと契約してよ

法律ヤクザな魔法少女

オチにニヤッとするが、私もこんな魔法少女はイヤだ。 短編小説に定評のある燦々SUN氏の作品で、安定した文章と構成は安心して読める。 「わたし、魔法少女コントラクターまりん! 父は弁護士母は詐欺師。愛読書は六法全書! 今日も、無法地帯出身の蛮族達に契約の恐ろしさを教えちゃうゾ☆」(本文より引用)

小説家になろうファンタジー連載:53話

バズれアリス

ファンタジー×現代×配信で希望を見出すお話!

ネタ全振りのタイトルから想像のできない王道と熱さと恋のお話。あと13万文字とかなり見やすい。 なんやかんや王国から無実の罪で不毛の地へ旅へ出された勇者的な聖女が、不思議な鏡を見つけたら現代(コロナ下)の料理屋に繋がって……? さらに想われるほど強くなる能力は現代の配信稼業とぴったりで……? 鏡を挟んだ現代×ファンタジー異世界交流に、きっと希望が見つかるはず。 あとタイトルから想像つくことはだいたい回収してくれます。

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!