神託により大きく運命を動かされた令嬢の物語

慎ましく暮らしていたヒロインは、聖女に選ばれた妹による執拗な嫌がらせから逃げる為、公爵家の召使として働くことになる。そこで運命の人と出会い、様々な騒動から自家の真実を知っていく、ざまぁありの恋愛物。 色々な事件は起こるものの、全体的に淡々と事が運ばれている印象が強く、起伏に欠けるというか盛り上がりが感じられなかった。 キャラ設定や展開もどこかデジャヴ感があり、もう少し独自色があればなあと思った。 最後まで読み終えたが特に残るものもなく、かといって読んだ時間が無駄だったと思うほど酷くはない、『可もなく不可もなく』という評価で終わる。

他者がやらない一点集中型農民プレイ

チュートリアルで使用される大して価値がないと言われる作物１種だけを、ひたすらに育てる農民プレイを楽しむヒロイン。それがとんでもないものを産みだし、ゲーム世界の根底やリアルな開発に関わっていくことになる。 ゲームでのんびり育成パートと、リアルの会社や人間関係を織り交ぜてあるところ辺りが、なかなか面白かった。 各キャラもいいし、とにかくマンドラゴラたちが可愛い！！ 最後ら辺り、急に物語が大きくなってきたなと思ったらそうなるのか！　そこでお終いか！　と、バタバタと畳んできた感じがしたのが残念だった。 蛇足で恋愛部分が進んでいたのは嬉しかったけど、本来そこまではなかったことを考えるとちょっと「うーん……」という感情がなくもない。 入れるなら、本編に入れ込んでほしかったな、と。

一通のメールから始まる異能力陣取り合戦よ(ﾟ∀ﾟ)

異能力をさずける一通のメールを、主人公の少年が受け取ることによってスタートをきる物語ね。 三人称で軽快に語られる物語は、やや早めのテンポで読者を異能を用いた頭脳戦に惹きこんでいくわ。 陣地を所有することで利益を得るこのゲームに、主人公はクラスメートの所属するチームに入り参加していくことになる。 こういった異能力バトルを用いた小説らしい頭脳を駆使していく主人公は、ありがちだけど安定感ある魅力をはなっている。ゲームのルールに特色があるから、考えながら読む習慣のない読者はちょっと楽しむのに苦労するかもだけど、そういった小説の好きな読者にはたまらない世界が待っているわよ♥

ゲーム好きにはたまらない内容かも