ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

詳細条件で探す

人生やり直し中の魔法使いは魔王と共存《わかりあえ》ない〜二度目の人生で望む魔族と人の同盟計画〜

主人公は転生して二度目の人生を、穏やかに過ごすことは出来るのだろうか?

【物語は】 主人公が仲間を殺され、勝つ見込みもないのに、主人公が魔王に挑むところから始まる。言うまでもなく、敗北。死の間際、彼女にちょっとした異変が起きるが、助かることはなくそのまま命を終えてしまう。 その後何故か、死んだと思ったら転生してたのである。その上、生まれ変わった主人公は一般的な魔力値200に対し、50しかなかったのだった。 【舞台・世界観】 同じ世界のおおよそ1000年後に転生し、二度目の人生を歩んで行くという物語。あえて舞台を重ねていると思われる部分がある。 この世界では、魔力に関しては200が平均らしい。主人公は死ぬ間際の状態が影響したのか、転生後は50ほどしかなかった。この数値を見る限りは、かなり低いと思われる。親に気遣われ、魔法について教わることのなかった主人公。しかし、6歳の誕生日にとうとう自身の主張を通し、魔法の世界へと足を踏み入れることとなる。 そこで初めて知る自分の魔力値は、異常値を示していた。ここで主人公が、過去の記憶を引き継いでいることが活きてくる。子供では判断し辛いであろう”誤魔化す、隠す”という行動に出るのだ。 通常子供というのは、大人に認められたい生き物。なのでもし、子供の精神で描かれていたのであれば力を誇示するだろう。 このことから、もしこの物語で主人公の精神年齢が年相応だったならどうなっていただろう。多分世界が滅びるのではないだろうか。 この仮定からも、とても考えられた設定だと感じた。 前世の記憶を持っているということに、必然性を持たせた作品である。 【登場人物・物語の魅力】 仲間を殺され、自らも命を奪われた主人公。転生をし復讐を果たすかと思いきや、そうはならないというのが面白いポイントだと思う。 にもかかわらず、チート級の魔力を手に入れてしまう。ではここで、どうするべきなのか。もう、それはひた隠すほかない。主人公も予想通り、自分の能力を隠そうとするのである。 家族にとても魅力を感じる物語でもある。わき役だと思われるが、両親は主人公を溺愛しているように感じた。この両親がいたからこそ、主人公は幸せを感じたり、平穏な生活を望んだのではないだろうかとも想像する。もちろん、それが一番の理由ではないかも知れないが。 学校に通うようになり、その平穏が崩されそうになる事件が起きる。この戦いに関しては、凝られている。頭脳戦でもあり、鮮やかだ。 ここで、主人公は自分の秘密を知る者を味方(ライバル)につけるのだ。秘密は一人で抱えるのは辛い。この出会いは、主人公に良い未来を齎すのではないかと思う。この先の展開は、とても神がかっている。 つまり、何故舞台が1000年後で以前自分が暮らしていた土地なのか。この設定が活きてくるのだ。主人公は、自分の死後のことについては知らない。しかし、読者には謎が解明されるという、通常では逆のことが起きていて面白い。そして、その事に悶々とする主人公の様子。この物語にはほのぼの要素や笑い要素も含まれている。とても馴染みやすい、親しみやすい物語だと感じた。 【物語の見どころ】 構成も舞台も見どころの一つだと思われる。 特に1000年後で土地が一緒というところに意味や繋がり、必然性を持たせているところが、興味深い。そこで1000年前とは別の道を歩き始めるのだ。 だが、その道はある意味険しい。強すぎるのも大変なんだなと思ってしまう。 主人公は学校にて一戦交えることになる。このことがきっかけで、彼女とは友人のようなライバル関係へ。ここからの展開はとても面白い。主人公の前世の時代でのことが段々明かされていく。時代によっておこる相違。隠さなければならないこと、解きたい謎。謎の部分が少しづつ明かされていくのも面白い。話しの中で分かって来る、目の秘密。この物語には、まだかされていない秘密があるのではないかと、ワクワクしてしまう。(P11まで読了) あなたもお手に取られてみませんか? 主人公は転生して二度目の人生を、穏やかに過ごすことは出来るのだろうか?ぜひ、その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
0
crazy's7

人と竜とのヒストリア【 Ⅰ 】

魅力的な主人公の抱える想い、そして出会いの先に待ち受けるものとは?

【物語は】 ネコの行動を他視点で追うような感覚で始まる。ネコの後を追っていくと、あるバーテンダーのカッコをした長身の男性に出逢う。二人(一人と一匹)は顔見知りのようで、まるで会話が成立しているかのように、青年がネコに話しかけている。視点の流れがとても自然な為、物語に入りやすい。 その後主人公視点で、話は進んでいくことになる。 【世界観・舞台の魅力】 優しい明かりの灯る街をイメージする始まり方が印象的。主人公はそんな素敵な街でバーテンダーをしており、お客さんとの会話などから人に好かれるタイプの人間なのではないかと感じた。そこに生活する人々の服装などは現代的で、想像しやすい。ここに竜とエルフがどのように関わって来るのか、序盤では想像がつかず意外性を感じた。 ワインや料理について学ぶことが多く、丁寧に描かれている印象が強い。来店客の話は恋愛に関する話。はじめはその話題が出たことを、バーにありがちな話題の展開でリアリティを出そうとしているのだろうかと、勘違いしてしまう。 客である彼女たちの話を聞いているうちに、その話題が物語で重要となるであろう、騎士について語られていることに気づく。 この物語の世界の中で、騎士とはどんな人たちなのか。主人公を取り巻く人々は、一体どんな人たちなのか。言動や話題、見た目など、色んな部分から自然に明かされて行く。とても巧い流れだと感じた。 【登場人物・物語の魅力】 主人公は時折寂しそうに感じる部分がある。その理由について、作中で明かされていく。 この物語では、一気に登場人物が増えるということが無い。じっくりと、各人物の魅力や性格や容姿、考え方が分かり、そこに新たな登場人物が加わるという流れだ。 主人公は容姿が優れており、他人から憧れを抱かれるような人間ではあるが、悩みもあるように感じる。しかしどんな優れた人間にも、それなりに悩みは付き物。しかし主人公は、現在の彼の様子からは想像できないほど、辛い過去を抱えていたのである。 一章では主に、主人公とマスターの視点で進む。二人の視点から主人公がどんな人物か明かされていく。 バーに通う人たちもそれぞれ魅力的に描かれており、温かい気持ちになったり優しい気持ちになったり、主人公の魅力にドキドキしたりもする。 【物語のみどころ】 この物語では、魅力的な主人公の心情やそこで働く姿、バーに通う人々が魅力的に描かれており、彼らの会話から舞台がどんなところなのか分かってくる。 主人公と周りの人々との繋がりや、関りを丁寧に描いた物語だと感じた。しかし、一章はまだ物語の始まりに過ぎないのでないのだろうか。 恐らくエルフと出逢ってからがターニングポイントととなり、本当のはじまりなのではないだろうか?(第6節三話まで読了) この時点では、まだプロローグの意味は分かっていない。もしかしたら明かされているのかも知れないが、はっきりと明確にこれだと言うことは出来ない。なのでこの先、その謎についても明かされていくのではないかと思われる。 あなたもお手に取られてみませんか? 魅力的な主人公やマスターには、まだ明かされていない何かかがあるように感じます。彼らがこの先どうなっていくのか。主人公はエルフと出逢い、どのような運命をたどるのかをその目で是非、確かめてみてくださいね。 お奨めです。

5.0
0
crazy's7

《不幸体質》のせいで7回死んだ僕は、神様にチート能力を7個貰ったので、人見知り&コミュ障を治そうとしたら問題だらけで難しすぎた~7回目の転生では劣等人の忌み子として嫌われる~

一見明るく、面白く笑いが多く含まれている物語。しかし、深いメッセージが込められている.

【物語は】 主人公が死ぬところから始まる。最初に授かったのは”転生”というスキル。何故このスキルだったのか、話を読み進めると理由が分かってくる。 まず7回目まで、次々に転生していくというストーリーが面白い。”不幸体質”が生半可な不幸でないトコロに、笑いが起きてしまう物語。7回転生後が、いよいよ主人公の人生となるのだろう。果たして、どんな物語なのだろうか。 【登場人物の魅力】 主人公は運命に振り回されつつも、頑張る男子学生。不幸すぎて笑ってしまう箇所が多い。転移者に選ばれた理由はたまたまだという。この物語の転生などに関して、ルールが面白い。不幸体質であることが活されている物語。 (よく死んでしまうが) 序盤で神様が出てくるのだがこの神様が、いい味を出している。 読者として説明が楽しく聞けるところに驚く。通常なら説明について、そんなにウキウキして読むものでもないと思われるからだ。つまり、とても面白いという事である。 主人公の性格などは、話を読み進めると分かって来る。転生前は普通の少年だったと思われる。しかし自分の不幸体質と向き合い、生きるという事を考えた時、心が大きく成長していく。その為、努力家で思いやりのある優しい人物という印象に変わる。 些細な日常の出来事が、意外と些細ではないことに気づかされる。この物語を通して感じるのは、日本の住みやすさや安全について。 事故や事件を毎日ニュースで観ることもあるので、完全に安全とは言い難いが。少なくとも法律などがちゃんとしていなかったり、教育が行き届いていないところよりは安全であると感じる。そういう事について、物語を通し主人公が”この世界に慣れて行かなければ”という心情から、改めて認識する。 主人公の心情がとても面白く、悩む、思考する、結論という流れで、はじめは大変だなと思いながら読み進めていくのだが、大抵オチに笑ってしまう。序盤は明るい物語だと感じた。 【世界観・舞台の魅力】 7回目に転生するまでも、森やダンジョンに突然飛ばされるということがあったようだ。7回目については、”今回も”森から始まるという流れではじまる。 転生物語にもいろいろあるが、赤子から始まるタイプと、途中から始まるタイプがあるのだという事に気づかされた。この物語は15歳という年齢から始まっていく。 (飛ばされた先では、15で成人のようだ) とにかく面白いと感じてしまう部分が多い。チートスキルを7つ所持し、それを上回る不幸体質な少年。7回目にようやく生きていけそうな流れだが(それまではあっという間に死んでしまう)、この物語では怪我をしたら”痛い”と感じることにスポットを充てている。いくら自動回復がついていても痛いのだ。痛いと感じることを笑いに変えられるというのは、珍しい。 戦い方も斬新。チートスキルを発動させながら戦っていくのだが、如何せん初めは発動のタイミングが分からないという状態。主人公は最初の森で、イヤな汗をかきつつも勝利する。その流れが面白い。この場面を通し、戦い方などの基礎や世界観を明かしているのではないかと感じた。 三話の冒頭では、爆笑間違いなし。 不幸体質と、チートスキルのバランスが良く、とても面白い物語である。7個もあるチートスキルを上手い具合に組み合わせ、意外な展開を見せる。チートだが万能ではなく、弱いというところも魅力だ。その上、主人公の心理がとても素直で、分かりやすい。ただ、この物語は面白いだけではない。 構成がとても巧く、感情の高低差を出すことで笑いや悲しみなどが最大限伝わってくる。読者の感情を揺さぶる物語である。 【物語のみどころ】 主人公の心の中のツッコミに、度々笑ってしまう作品。真面目さと笑いのバランスがとても巧い。面白すぎてスルスル読めてしまう物語でもある。 度々出てくる神様が、緩いのか大雑把なのか和ませてくれるところも魅力だ。 読み進めていくうちに、段々と設定や世界観、舞台について分かってくるので、無理なくついていけるところも魅力的。 その上、転生した先でお世話になっている村には、何か謎があるらしい。 主人公はチートスキルを手に入れて、ただ楽しているような人物ではない。思い遣りがあり、自分の為すべきことを自分で考えていく。その為、成長を感じられる物語でもある。現在18話まで読了。 全体的に明るい物語ではあるが、それだけではない。人との繋がりや絆を感じることが出来る。その中で、もちろん常に幸せとは限らないという事だ。 チートスキルが7個もある意味は、読んでいくうちに理解する。どんなに優れた能力を持っていても、使わなければ意味はない。それは宝の持ち腐れというもの。もし一度でも、”出来たのにやらなかった”という後悔をしたことがある人なら、主人公の気持ちが痛いほど分かるだろう。 あなたもお手に取られてみませんか? 一見明るく、面白く笑いが多く含まれている物語。しかし、深いメッセージが込められていると感じました。主人公が後悔をし、それを乗り越えたとき、更に人として成長を遂げていく。 彼のその先の人生を是非その目で確かめてみてくださいね。 お奨めです。

5.0
0
crazy's7

青の国物語〜異世界はすぐそばにありました〜

主人公は果たして、想いを叶えられるのだろうか?主人公たちの秘密とは、どんなことなのだろうか。

【物語は】 学校での、始まりと一日の終わりのチャイムについて考えるところから始まる。主人公は自分に対し好意を抱いている異性から映画に誘われ、相手に対し恋愛感情を持っていない為、断ったがシツコク言い寄られていた。困り果てていたところを親友に助けられ、二人の関係や性格などについて明かされていく。その後、主人公が想いを寄せる相手について語られていくのだった。 【登場人物の魅力】 主人公の好きな相手は、兄の友人。この年代というのは少し学年が違うだけで遠い存在に感じるものだ。学生時代とは不思議なものである。 そして先輩後輩という関係は悪い方に働き、元々は仲が良かった二人であったが他人の手によって壁が築かれてしまうのだ。この年代ならではの人間関係が表現されていると感じた部分である。 明確にどちらの視点とは書いてはいないが、主人公と片想いの相手との両サイド視点で進む物語。主人公が想いを隠している為、なかなか進展はしないが彼女の変化について、相手はちゃんと受け止めている。二人の想いのすれ違い方に変な複雑さがない為、純粋に応援したくなる気持ちと、二人の関係がどうなるのだろかという好奇心を誘う。 特に主人公が、彼と疎遠になった発端の事件は”経験したことがあるかどうかは別として”想像のつきやすい展開である。そこで誤解が解けたからと言って、以前のように元通りと行かないことに、リアリティを持たせていると感じた。 恋心を自覚する前には仲の良かった相手と、何らかの事情があり疎遠となる。その想いを悟られてはいけないと感じたら、なかなか距離は縮められないものだろう。心情がしっかりと丁寧に描かれており、主人公の想いが伝わってくる。何故好きなのか、どれくらい好きなのか。恋愛物語では心情が分からないと感情移入し辛く、好き好き言っているだけでは全く伝わってこないが、この物語は感情移入がとてもし易い。 【舞台・世界観の魅力】 青の国というキーワードについては序盤の方に出てくるものの、タイトルが何を指しているのか、序盤ではまだ分かっていない。 異世界とあるので、もしかしたら現実世界から異世界に向かう物語のかも知れない。三章のタイトルが”向こう側の王国”となっており、タグには異世界(恋愛)とあるので今後、舞台に広がりを見せるのではないかと思われる。 一章では、現実世界での家族とのやり取りや、主人公の恋について。この物語は、主人公の気持ちが丁寧に描かれている。 そして、主人公が想いを寄せる相手である、兄の友人の心理についても描かれている。両サイドの気持ちが分かる為、もどかしいような、何とも言えない気持ちになるのだ。すれ違う気持ちや、恋心を巧く表現しており、見ていて切ない気持ちにもなる。 タグにある”身分差については異世界に関係してくるのではないかと思われる。一章は、この物語自体の始まりに過ぎない。まだ謎のある作品だと言える。 ターニングポイントは”家族と洸本人から、洸の秘密を打ち明けられる”ことだと予測。作中での”髪”の謎部分について明かされるのも恐らく、この後なのではないかと思われる。 ある日の出来事をきっかけに、徐々に変わっていく二人の関係。 この先どうなっていくのだろうか。 【物語のみどころ】 想い合う二人が、何故結ばれないのか。きちんと納得のいく理由があり、運命の歯車は狂ったまま。それが、ある出来事により、少しづつ修正されていく。修正されても、簡単にうまくは行かないのである。 この物語の”青の国”について。 主人公の父は、こんなことを漏らしている。 ”読者の数だけ青の国はある”(セリフ一文引用) 何故かとても気になる言葉。タイトルにもなっている青の国だが、序盤では父に関係していることにしか出て来ない。(ネタバレになるので、詳しくは書けないが) 現在の読了(一章10)の範囲では、タイトルと関係は憶測のみになってしまうが、いづれこの青の国が何らかの形で関係してくるのではないかと思う。 一章では、主人公と好きな相手との恋愛模様がじっくりと丁寧に描かれていることから、この物語はとても面白い構成なのではないかと感じている。 例えば異世界転生ものであれば、転生後から始まり、転生以前のことについて語られたりするもの。 しかしこの物語は、順を追って何かが明かされていくスタイルなのではないだろうか。その為、謎に感じる部分もあり、伏線が潜んでいるのでは? と疑ってしまうところもあるのだ。 あなたもお手に取られてみませんか? 互いを想い合っているにもかかわらず、家族を大切にするあまり、行動に出ることのできない二人に少しもどかしく感じてしまうこともあるでしょう。 主人公は果たして、想いを叶えられるのだろうか? この後、明かされるであろう主人公たちの秘密とは、どんなことなのだろうか。ぜひ、その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
0
crazy's7

掃除機魔法が全てを吸い尽くす!!

主人公が恩恵で授かったのは、掃除機魔法⁈意外性の詰まった物語。

【物語は】 明るいコントのようなプロローグで始まっていく。全体に明るいのかと思いきや、本編に入ると場面は暗転。主人公は、八歳にして大好きな母を過労で亡くす。どれほど母が好きなのか伝わってくる、涙なくしては読めないシーンである。母への想い、後悔、どうしたら母を救えていたのだろうかと、思考する。そんな主人公に不穏な影が差す。母との別れもそこそこに主人公はその人物により、何処かへ連れていかれてしまう。 一体、この先何が待ち受けているのだろうか。 【世界観・舞台の魅力】 母の葬儀の後、あるおじさんに連れてこられたのは大きな屋敷であった。そこで、彼が領主であることを知る。彼に一五歳まで、ここで暮らすように言われた主人公。何故、母は領主に自分のことを頼んだのだろうか。その理由が分からぬまま、ここで暮らすこととなる。 母が過労で亡くなったという事は、あまり裕福な暮らしではなかったと推測する。そういう境遇から、突然裕福な家に連れて来られた。しかも、秘密の部屋に押し込められ、メイドを一人つけられたことから、自由とは決して言い難い環境なのではないだろうか。 食事の心配や、衣服の心配もいらず、生活に関しては不安の要らなそうな環境である。風呂が、用水路で水浴びというところから、そこまで通常の気温が低い地域ではないのだろうかと感じた。いろんな想像の広がる物語である。 【物語・登場人物の魅力】 この物語では心情が丁寧に描かれており、モノローグ調で分かりやすく、全体的に理解しやすいので、感情移入がとてもし易い。 主人公は母想いの少年。母を亡くし、新しい生活を強いられる。母との思い出の詰まった家さえ奪われ、半強制的に領主の家で暮らすことになった。 しかし、全く救いがないわけではないようだ。まだ子供である彼の世話をしてくれるのは、笑顔の優し気な女性。彼女が優しく屋敷でのことなどを教えてくれる。二人のちょっとしたやり取りから、主人公が笑顔になる場面もある。 しかし、一年後。メイドであるサラの激変に驚くこととなる。 一年前には想像もつかないほど、彼女はスパルタだ。勉強を通して、この物語の世界観なども分かってくる。魔力についてはオリジナル要素。意外性のある設定である。 勉強という過程の中で世界観が分かってくる為、とても理解しやすい。その内容の中で、主人公が暮らす場所についても詳しく語られるが、ここはどうやら複雑な場所(土地)のようである。 【物語の見どころ】 プロローグではとても明るく、どんな物語なのだろうとワクワクしたが、一変という始まり方だ。物語は序盤は悲しい部分もあるが、段々と明るくなっていく展開。 本編は最愛の母を亡くすところから始まっていく。悲しみに暮れている暇もなく、ある屋敷に連れていかれる主人公。そこで、一五歳まで過ごすこととなる。しかも、専属メイドのサラと二人きり。 その中で、年数の使い方や話の流れがとても巧い物語であると感じた。勉強の内容は世界観の説明に繋がり、主人公と共にいろんなことを理解していく。そして閉じ込められている間、ずっと安全とは限らないのだ。ピンチに陥ることもあるし、強く逞しく成長していかねばならない。 辛い始まりだったこの物語は、段々明るくコミカルになっていく。とても面白い展開である。意外性の沢山詰まった物語だ。 果たして彼が”恩恵”で授かった”掃除機魔法”とは、一体どんな魔法なのだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? ”こんな魔法は、見たことが無い!”というかたが多いのではないかと思います。独創的で、テンポのよい物語でもあります。それなのに、心理描写などがとても丁寧で読みやすく、分かりやすい作品。 彼がこれからどんな人生を歩んで行くのか、その目で是非確かめてみてくださいね!お奨めです。

5.0
0
crazy's7

変身時間のディフェンスフォース 〜ヒーローの変身途中が『隙だらけ』なので死ぬ気で護るしかないし、実は最強の俺が何故か裏方に!?〜

面白い問いかけから始まっていく、ヒーローの裏舞台での主人公の葛藤とは?

【物語は】 面白い問いかけから始まっていく。これは誰もが一度は、抱いたことのある疑問だろう。ヒーローの変身中に何故、敵は攻撃してこないのか。 その答えは確かに、直ぐに分かるのだが、解釈が非常に面白い。 「攻撃はしてくる? してこない?」 あなたは、一体どちらだと思いますか? 予想を立ててから読んでみてくださいね。 恐らく、想定外の結果にはなりますが。 【世界観・舞台の魅力】 まず、目の付け所が面白い物語である。そして、そこから新たな展開を産んでおり、予想外のストーリーとなっている。 昨今では、走りながら変身していくしていくようなものもあるが、それはロボット系であり、ヒーロー、ヒロインものは変身シーンが大きな見せ場となっていることの方が多い。この物語では、そのような変身シーンに着目し、描かれたものである。そして変身シーンに対してヒューマンドラマを描くというのは、珍しいのではないかと感じた。 あらすじにもある通り主人公は、ヒーローの変身シーンの時、無防備な状態の彼らを敵から守るのが仕事である。どうやって守っているかは、作中で明かされていく。その中で、守る側である主人公の葛藤部分が丁寧に描かれており、裏方ならではの気持ちが伝わってくる。 もし自分の方がヒーローより強いのに、目立たなかったなら? その活躍が無かったことになったなら? 強さだけではなく承認欲求やプライドなども、モチーフにした物語なのではないかと感じた。どんなに完璧にこなし、相手よりも能力を持っていたとしても、誰にもそれを認めて貰えない。裏方でいなければならない主人公は、かなり精神的に辛い立場だと感じる。 根っからの裏方好きでもなければ、耐えられないのでないだろうか? 【物語・登場人物の魅力】 主人公はきちんと自分のやるべきことをこなしているようには感じるが、”やはり納得いかない”と思う面が垣間見える。 ヒーローの変身する間、敵から彼女を守り切った主人公であったが、その帰りにたまたま異世界から来た「ヴィラン」と出くわす。本来なら、ヒーローがとどめを刺すのだが、一人で戦ってしまう。彼の強さを認識する場面だ。 ここで思うのは、これだけ強くてもヒーローにはなれないという事。一緒にいた幼馴染みのスナイパーの心の声”そもそもヒーローを守る存在がヒーローより弱くちゃ(略)”(引用)により理由などを妙に納得してしまう。 ここでヒーローよりも強い護衛がいるのならば、”ヒーローは要らないのではないか?”という疑問が湧く。このことについては、きちんと理由が述べられている。(作中にて) ヒーローよりも強いのにヒーローになれない主人公の心境に、共感の持てる作品である。色んな理由があり、それ自体(システムなど)は理解出来るが 、別な部分に納得いかないという複雑な心境になる物語なのだ。 とても面白い(興味深い)物語である。 【物語の見どころ】 裏方にスポットを充て、葛藤を描くというのがとても面白い。アイドルにしても、裏方がいてこそのアイドルなのだ。ただそこにいるだけ(存在しているだけ)では、ただの人でしかない。ヒーローもしかり。 支えてくれる人物、お膳立てしてくれる人がいて、初めてヒーローと認められる。つまり、主人公がどんなに強くてもヒーローになれないのは、それが理由なのかもしれない。 しかし、この物語はそこでは終わらない。 主人公は、一度は「護利隊」から追放されてしまうがその後、彼は今までヒーローが手に入れることの出来なかった能力を手にするのである。 それこそが、彼のターニングポイントなのではないだろうか? ヒーローという肩書にこだわることを辞めた時、彼が本当に進みたかった道が見えてくるのではないだろうかと感じた。 あなたもお手に取られてみませんか? ヒーローの舞台裏で戦う主人公の物語。ヒーローより強い彼の戦う姿(拘りの戦闘シーン)は、ヒーローと「ヴィラン」の戦いよりも夢中にさせてくれます。この先の彼の活躍を、その目で是非、確かめてみてくださいね。 お奨めです。

5.0
0
crazy's7

②俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます1部2章~ガラポンいかさま道具!パちんこ玉赭ブロー編【カク12+なろう54合計66万PV】コレは親を殺された少年の復讐物語だと思う…

壮絶な過去を抱えた主人公と、記憶を失った女神。二人のその先は?

【物語は】 コメディ調の明るい日常から始まっていく。 女神様なのに何故か、記憶を失い役に立たない少女と貧乏な主人公。なぜこんなに貧乏なのか。どんな経緯があって主人公が女神と暮らしているのか。疑問を抱きつつ読み進めていくと、明るい雰囲気は一変し、主人公の回想から過去の出来事へと移る。 緊迫した空気の中、主人公の過去は明かされていく。それは、魔人によって父を殺されるという壮絶な過去であった。 【世界観・舞台・物語の魅力】 意味深な言葉でくくられる過去。そこから一転し、場面は現在と戻ってくる。どうやら、女神の方が主人公に想いを寄せているようだが、当の本人は全く気づかない様子。どうやら胸と道具作りにしか興味がない様子。 このあと、詳しい道具作りの話から魔人と魔物の話へと入っていく。この魔人と魔物がどんな存在であるのか、なぜ存在するのか、どんな生体なのかについて。まずバランスがとても良い。人間は彼らよりも弱い存在であるが、彼らもまたただ強いわけではなく欠点もあるのだ。 その後、戦いのシステムや身分などについても明かされる。身分制度の中には、奴隷という身分も存在する。この中で一番驚いた点。奴隷に関しては、一般的なイメージとは異なるのだ。 そしてこの物語のオリジナル要素でもある、特殊なシステム”休息奴隷”というものが、この作品に独創性を齎している。(詳しくは作中にて) これは、新しい可能性と予測不能な展開を期待させるのだ。現に主人公を養ってくれているのは、この特殊システムの”休息奴隷”という立場の者。それに対し主人公は”一般国民”。身分逆転といっても過言でない制度のようである。 【登場人物の魅力】 主人公は明るく振舞っているが、心に傷を残しているように感じた。まだ幼かっただろう頃に、父が目の前で殺される姿を目撃したのだ。しかも母は自分を必死に守ろうとしていた。その事件について”主人公自身が原因”だったのだろうか、という憶測が出来てしまう部分がある。これついては、まだ詳しくは明かされていない為、憶測の域を出ないが。 この物語には、詳しく語られている部分と謎を残した部分がある。世界観については、詳細に丁寧に描かれている為とても分かりやすく、想像しやすい。 それに対し、過去の事件については謎が多く残されたままである。母の言葉に隠されたもの(伏線と感じる部分)や主人公が狙われていた理由、神である少女がどうやって主人公を助けたのかや、記憶喪失になった理由など。 恐らくこれらは、何かの伏線だと思われる。これから、少しづつ謎が明かされていくに違いない。つまり、ミステリー要素も含まれていると言う事だ。 謎の部分というのは、どうしても知りたくなるものである、すなわちとても、読者の好奇心を刺激する物語であると言える。 【物語の見どころ】 この物語では、主人公がとても複雑に描かれている。冒頭はコミカルであり、女神とのやり取りも軽快な為、遠慮のない様子が伺える。しかし、一方ではとてもデリケートな部分も持っている。時々主人公がシリアスさを見せるのは、過去の出来事に寄るものだろう。 そして話を読み進めると分かって来るのが、彼の優しさの部分である。自分が貧困であるにも関わらず、貧しい人に手を差し伸べてしまう。その優しさは、自分を養ってくれている人の生活さ、え圧迫している様子。優しさではご飯は食べられない。現に豊かとは言い難い生活を、彼らは強いられているのだ。 それが発端ではないのかも知れないが、彼はイジメにも遭っている。道具を作ることが出来るにも関わらず、”いじめっ子たちに報復する”ために道具を作ることはしないのだ。母の最期の願いを守ろうとし、何処までも不器用に生きる主人公。それを自分のせいだと思う女神。 この物語は父を失い母の最期の願いを守ろうとする、貧乏でありイジメに遭いながらも人としての心である優しさや、思い遣りを失わない主人公と、記憶喪失の為に彼を不幸にしてしまっていると思う女神が、必死に生きている部分にみどころを感じる作品なのではないだろうか。しかもそんな状況にもかかわらず、シリアスだけではなく笑える部分もある。 あなたもお手に取られてみませんか? こんな二人が、この後どうなっていくのか? 門をくぐり、果たして生きて帰れるのだろうか。 復讐を果たせる日は来るのだろうか? 是非、その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
0
crazy's7

C-LOVERS

この物語はあらすじにもある通りコンプレックスを抱えた人々の群像劇である

【物語は】 雑誌の特集に組まれた話から始まっていく。その後、成功への第一歩となるのだろうか。主人公の一人であるYOSSY the CLOWNが、インタビューを受けている場面へと変わる。この物語は、群像劇。 ここで、作中のあるセリフが胸を打つ。 「コンプレックスと上手く付き合っていくような(略)」のくだりのセリフにとても惹かれた。と同時に、このセリフ部分から彼のこれからの目標や、目的が明らかになる。それは輝かしいスタート。 しかし彼の成功(ソロデビュー)を喜んでいるものばかりではないようだ。意味深な場面からオープニングクレジットと移り、その後本編へ。 【各登場人物から見る、物語の魅力】 第一幕に入ると視点が変わる。 服部若菜という女性の視点から、YOSSY the CLOWNがどのような人物なのか明かされていく。この物語の面白さは、各登場人物がYOSSY the CLOWNに対し、どのような想いを抱いているのかというところにあると感じた。 服部若菜という女性は、YOSSY the CLOWNに対して憧れの気持ちを抱いている。その理由は、彼女が自身の笑顔に対し、コンプレックスを抱いているから。自然に笑えたのは彼の芸でのみであり、初めての経験だった。彼に憧れ弟子入りを決意し奮闘するが、あっけなく断られる。 しかし、必死に自分にできることを告げた時、あるワードが彼の心に引っ掛かった様だ。彼から”世界が認める凄腕マジシャン”を紹介してもらうこととなる。 彼女との出会いの中で、YOSSY the CLOWNは独特の話し方をする人物であると言うことがわかってくる。それが彼のスタイルであり、パフォーマンスの一つであるという事も。確かに彼は、人を楽しませることに長けている。それは、インタビューでのやり取りからも感じることが出る。しかし、本心では何を考えているのか分からないという印象も同時に持つ。シビアな一面も併せ持ち、仕事(パフォーマーとしての)へのプライドも感じられる。 【世界観・舞台の魅力】 YOSSY the CLOWNの活動理念は、『世界を笑顔で満たし、そうして美しく変えること』(引用)である。(詳しくは作中にて) 活動理念を見ると、とても志の高いパフォーマーであるという事が感じられる。しかし、世の中のいい人が性格までいい人とは限らない。 世の中、優しさだけでは自分の目的、目標を達成することが出来ない。これは当たり前のこと。どんな良いことであろうが、情だけではどうにもならないことがある。YOSSY the CLOWNは、人から憧れを持たれるほどに凄いパフォーマーだが、誰にでも愛されるいい人というわけではないのだ。 自分の理念を貫くために、情では動かない。そして当然、なんらかの恨みを抱いている人も現れる。人間ならば、誰にも嫌われずに生きるのは難しい。そして、彼が誰からも愛される”完璧な人間”というわけではないところに、ヒューマンドラマとしての面白さがあると思う。 どんなに優れている人であっても、その人物を好きな人もいれば、いけ好かないと感じる人もいて当然だということ。完璧だから愛されるとは限らない。そして、完璧に見えるからと言ってコンプレックスを持っていないとは限らないという事だ。人間らしさを描き、表現している。この部分こそが、この物語の魅力なのではないだろうか。 【物語のみどころ】 YOSSY the CLOWNという、魅力あふれるパフォーマーがソロデビューを果たした。その事で動き出す、歯車。彼に憧れ弟子入りを希望した女性は、笑顔にコンプレックスを抱えていた。彼のパフォーマンスにより自然に笑えたこと。自分のようなコンプレックを抱えている人々を笑顔にしたい、それが彼女の原動力だったのではないだろうか。 しかし、YOSSY the CLOWNもまたコンプレックスを抱えている。この物語は、あらすじにもある通り、コンプレックスを抱えた人々の群像劇である。 それぞれがそれぞれの悩みを抱え、目標を持ち、夢を持っている。そんな彼らは果たして、コンプレックスを克服し、自身の道を切り開くことが出来るのだろうか? あなたもお手に取られてみませんか? この先、彼らがどのように関りあい、どのような人間模様を展開していくのか。そしてコンプレックスを克服できるのか、是非その目で確かめてみてくださいね。お奨めです。

5.0
1
crazy's7

吸血鬼は陰陽師と踊る01 ~吸血鬼と鬼の末裔のコンビの妖怪退治の物語~

それは吸血鬼だから人間の敵というわけでもなく、妖怪だから絶対に倒さなければならないというわけでも無い世界の物語。

【物語は】 意味深なシーンから始まっていく。どんな場面なのか、そこにいるのが誰なのか分からぬままに。冒頭の部分が過去なのか、未来なのか、それとも物語の途中なのか。謎を残したまま、物語は始まっていく。 本編に入ると、この町に引っ越してきたばかりの主人公は、母からの買い物の途中、買い忘れがあることに気づく。仕方なくもう一度スーパーに向かうが、商店街のタイムセールに遭遇。 買い物ラッシュにより、人酔いしてしまった為、何とか狭い路地を見つけて逃げたが、そこである現場に出くわすのであった。 【世界観・舞台・物語の魅力】 主人公の反応をみていると、陰陽師がその辺にいても不思議に思うことが無く、驚くこともない世界観だということに気づく。そして吸血鬼が、人間の敵というわけではない世界なのだろうか。少し不思議な世界観である。 冒頭の光景は誰が見たものなのか、それは間もなく明かされていく。 この物語の面白いところは、”思い込みや言葉(物の名)のイメージ”が覆されるところにある。陰陽師が妖怪と戦っている場面を見て”陰陽師は妖怪と戦うもの”と思ってしまうが、主人公の心理描写により”彼が何故妖怪と戦っていたのか”という疑問を感じている部分が出てくる。つまり陰陽師が妖怪と戦うのは、当たり前ではないということだ。 この物語の中で吸血鬼である主人公は、普通の人間として生活を送っている。人間として、毎日をエンジョイしているのだ。その理由や経緯については作中で明かされる。 【登場人物の魅力】 主要人物は恐らく、二人。吸血鬼である主人公と、転校先のクラスメイトである陰陽師の彼。二人は性格が反対のように感じた。 主人公は過去に何かありそうではあるが、とても明るく人に好かれるタイプのようだ。見目も良く、素直で家族想いの印象。 それに対して陰陽師の彼の方は、少しクールでぶっきらぼうな印象を持つ。だが冷たいというわけではない。もしかしたら好んで人つきあいをするタイプではないのかもしれないし、不器用なだけなのかもしれない。 急激に仲が良くなるような会話を交わすわけではないが、なんとなく互いに信頼をしているように感じる部分がある。 それぞれ、能力が違い戦い方も違う。陰陽師の彼は(途中で、陰陽師ではないと否定する部分があるが)戦い方も読者の期待通り。とてもカッコいい。 話が進んでいくと更に二人の特徴が分かって来る。 主人公は面倒見が良いタイプであり、その一方、陰陽師の彼は自分の使命以外には無頓着。しかし反抗的というわけではなく優しい一面もあり、やはり不器用なのだという印象が強い。二人はとてもバランスが良いと組み合わせだと感じた。 他に面白いなと感じたところは、当たり前なのかもしれないが、吸血鬼や妖怪にも多様性があるというところ。力の差や考えかた、戦う理由など、それぞれ違うものだが、あえてそれを多様性としている(感じる)部分がとても素敵だなと感じた。 人間だけではなく現実にも、身近な所だとイヌやネコも性格は違うと聞く。そういった部分がナチュラルに描かれているところが、魅力の一つではないだろうか? 【物語の見どころ】 今まで接点のなかった二人がある出来事を期に、互いの素性を知る。主人公が転校してきたのは、運命だったのだろうか? 吸血鬼だから人間の敵というわけでもなく、妖怪だから絶対に倒さなければならないというわけでも無い世界。しかし、陰陽師も吸血鬼も存在して不思議ではない世界なのだ。 そこで主人公は初めての陰陽師に出逢い、陰陽師の彼は初めての吸血鬼に出逢う。彼らは、はじめは友好的には見えないのだが、出会ってたった二日で、自然と相棒のような関係になっていく。戦いを通して主人公の力が陰陽師の彼に認められ、信頼関係を築いているように感じた。 陰陽師の彼の目的が分かってくると、更に面白さが増す。彼には一体どんな秘密があるのだろうか。彼の追っている敵との関係は一体⁈ あなたもお手に取られてみませんか? 彼らは、目的を果たせるのかを是非、その目で、確かめてみてくださいね。 お奨めです。

5.0
1
crazy's7

最近の「いいね!」

小説家になろう恋愛連載:66話完結

【完結】セクハラ貴族にビンタしたら社交界を追放されたので、田舎で人生やり直します。~一方、そのころ王都では~

難アリ家庭から逃げた先で努力し幸せを掴む物語

親の歪んだ教育方針により世俗に疎くすれていないヒロインのため色々とおぼこいが、助けてもらった先の家で色々と教わり、『自分』を出せるようになっていく変わりようが良かった。こういう、若干テンションのおかしいヒロインは好き。 ヒーローも少々珍しいタイプで好ましかった。 さくさくとテンポ良く話が進むため、じれじれな恋愛ではあるがイラつくほどの長さではなくニマニマと過程を楽しめた。悪党が断罪されているのもよき。 軽めですっきりと読了できる作品だった。

小説家になろう恋愛連載:154話

絶対呪ってやるからな!【番外編更新中】

暴走沸騰系女子・メイジーによる!拳で☆母を探して。 第一の手段候補は呪いのモトを手に入れる事から

下町で元気に給仕に励む母子家庭の子メイジーは、サバサバした赤毛美人。だがある日突然、下町を謎の高級馬車が走り去った後、家の部屋は血だらけで、もぬけのから。どうも母は攫われたらしい?メイジーは誓う。絶対許さない!下町の隣人たちの諫言をお供に、ちょっぴりニワト…たんじゅ…激怒したメイジーはノンストップで暴走を始める。貴族にツテ?下町にあるわけないじゃ無い!そんな時は呪いがマストって聞いたわ!材料を取りに行くわよ!← これは、たいがい拳で解決しようとする(注・うら若き女性です)メイジーをひょんな事で知り合った美麗な兄と妹が必死に止める?物語。 竹を割りまくってもうスパーン!スパーン!言ってそうなメイジーが爽快。 悩んでる事が小さくかんじる…よしがんばろ!と思わせてくれる、ストレスが飛んでいく小説です。2024年3月中旬の更新ここ数話で、お母さまと再会した今が読み始めるチャンス!

小説家になろうヒューマンドラマ連載:88話完結

目的は生き延びること

展開は重めだが、『物語』として面白くて一気に読み終えた。 最終的にヒロインに想いを寄せる相手が、半分血のつながりのある義弟と、そうとは意図しないままヒロインを追い込んで、心と体に傷を負わせる原因を作った婚約者の王子の2人なのが、ああーーー……という気持ちに。 恋愛ものではないので、二人とヒロインがどうなるかは描写されないまま終わるが、個人的には義弟派。